中国クラブに狙われる関塚監督
2012年08月17日 12時00分
ロンドン五輪のサッカー男子の五輪代表を指揮した関塚隆監督(51)に中国スーパーリーグ入りが浮上した。関係者らによると、日本を五輪ベスト4に導いたことが高く評価されており、中国サッカー界が熱視線を送っているという。
中国サッカー事情に詳しい関係者は「中国のクラブが本気で狙っているようだ。今は世界から名将が集まっているから、関塚監督にとってもいいキャリアアップになるのではないか」と明かし、複数の中国クラブや中国代理人から、同監督の評価を聞かれたという。
五輪前は低評価だった関塚ジャパンは1次リーグ初戦のスペイン戦(7月26日)を1―0で勝利すると、44年ぶりとなるベスト4に進出。世界的には無名な選手ばかりのチームを躍進させた手腕は中国で高評価されており、招聘への動きが加速しているという。
中国スーパーリーグは現在、世界的な注目を集める。イタリア代表などを率いた世界的名将マルチェロ・リッピ監督(64)が広州恒大に入ったのを始め、欧州各国から実績のある指導者や選手が続々と加入。前日本代表監督の岡田武史氏(55)も今季から杭州緑城で指揮を執っている。
「五輪代表をうまく率いたことで、ビッグクラブではないが育成に力を入れているクラブが注目している」と同関係者が指摘するように、今季、不振が続く遼寧宏運が関塚監督に興味津々。すでに馬林監督の退任論が出ていることもあって、近いうちに正式オファーを出す可能性もあるという。
関塚監督と日本サッカー協会の契約は8月末まで。日本サッカー協会の原博実技術委員長(54)は「これから話をする」と具体的な方針を明かしていないが、今後の動向に注目だ。