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市長、国に批判相次ぐ がれき問題で米子市議会

2012年08月17日

 東日本大震災で発生したがれきの広域処理をめぐり、環境省が受け入れ先を調整する自治体から鳥取県米子市を除外したことについて、16日の市議会全員協議会で、市議から野坂康夫市長や同省の対応に批判の声が相次いだ。

国の広域処理方針を説明する関谷チーム長=16日、米子市議会議場

 野坂市長は3月に受け入れを表明したが、焼却灰の最終処分場を国が確保することなどの条件を付けたため、国との協議は後回しに。同省が今月に入って示した広域処理の全体計画で、米子市の役割は不要になった。

 全協では、小林重喜議員(よなご会議)が「国の処理方針を情報収集し、慎重に見極めてから表明すべきだった」と強調。市民の不安や議会の混乱を招いたことを指摘した上で「市長の責任は重い。市民に謝罪してほしい」と迫った。

 これに対し、野坂市長は「何を謝罪することがあるのだろうか」と切り返し、「市にがれきを持ってくることになれば、具体的な安全性の確認などを市民や議会に説明することにしていた」と弁明した。

 一方、全協に招かれた同省の関谷毅史・広域処理推進チーム長は「結論が遅れたことを心からおわびしたい」と陳謝したが、原紀子議員(公明党)は「もっとスピーディーな対応ができたのでは」と不満を漏らし、中川健作議員(市民派)は「いたずらに問題を延ばさず、現実的な判断をすべきだった」と指弾した。



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