仙台育英 不屈のロッキー魂で逆転勝ち
2012年08月17日 12時00分
<第94回全国高校野球選手権大会>
15日(大会第7日)、仙台育英(宮城)が6―3で飯塚(福岡)に逆転勝利した。ナインらの心に宿っていたのは“ロッキー魂”だった。
大阪入り後、佐々木監督は宿舎で選手全員にシルベスター・スタローン主演のボクシング映画「ロッキー」を見せた。これまでも短期合宿時に監督の選んだDVD上映が行われたことはあるが、長期間の遠征では初めて。しかも宿舎内の大スクリーンでの鑑賞会だ。
1976年の古い作品なこともあってかナインの感想は“微妙”だったが、佐々木監督は「どんなに殴られてやられても、決して諦めないロッキーのようになれ! これを見て、気分を高めて練習に行け!」と選手を鼓舞したという。
さらに初戦前日(7日)に「ロッキー2」、2戦目前日(14日)に「ロッキー3」と立て続けに鑑賞会が行われ、選手らは完全にロッキーの魅力にハマってしまった。
中でも主将の小杉(3年)はこの日の試合前にロッキーをまねして片腕の腕立て伏せを敢行。5点目のホームを踏んだ伊藤(3年)も「『ロッキー3』は弱気のまま試合に臨んだロッキーが敵に敗れますが、その後、かつての宿敵アポロがコーチになり、ロッキーもやる気を取り戻して同じ相手にKO勝ちするんです。今日も打席に立った時にロッキーのその時の目つきを意識しました」とニンマリだ。
試合後のナインは「今日勝ったら『ロッキー4』を見せてくれると監督と約束しているんです。早く次が見たい!」。勝利はもちろん、「ロッキー」の続きを見られると大喜びだ。不屈の“ロッキー魂”を胸に、仙台育英は躍進を続ける。
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