重圧なんの!明徳が夏初戦14連勝
2012年08月16日 12時00分
3年連続出場の明徳義塾(高知)が酒田南(山形)との接戦を制し、夏の甲子園初戦は14連勝となった。馬淵監督は「何度戦っても初戦は難しいんですけど、勝ってくれて本当にうれしい。選手を信じてました」と顔をほころばせた。
先発したエースの福が5回まで無安打と好発進。死球を恐れない内角への直球や、ツーシームなどの多彩な変化球がさえた。2点リードした7回一死に会田から左越えにソロ、8回は二死二塁から森下に右越えに適時二塁打を浴びながらも粘りの投球で5安打2失点と完投。「思いきって内角を攻めていけたのがよかった」とにっこり。
馬淵監督は「福は前半ノーヒットノーランでいってたんで、早く1本打たれればいいなと思ってたんですけど。1本打たれた方が気持ちを切り替えられると思って。初戦の重圧の中、よく9回投げてくれたと思います」と目を細めた。
打線は初回に2四球などで二死満塁とすると、杉原が左翼線を破る二塁打を放ち2点を先制。8回には1年生の5番・岸の中越え二塁打が足掛かりとなり、一死三塁から宋の左前適時打で貴重な追加点を奪った。
岸は6月下旬の大阪桐蔭との練習試合で藤浪の直球を左越えに先制の2点二塁打をマークし「選抜で優勝している投手の持ち味の真っすぐを打てたから自信になった」。今では明徳義塾打線の脅威の5番打者だ。
これで馬淵監督は甲子園38勝。池田高・蔦監督を抜いて歴代単独6位となった名将が、2002年大会以来、10年ぶりの深紅の大優勝旗を虎視眈々と狙っている。