宮市「香川さん脅かしたい」

　宮市が香川に宣戦布告だ。「チームでも代表でも結果を出していかないと。代表で同じポジションは香川さん。１０番を背負い、ビッグクラブでプレーしている。そういう選手を脅かしたい。そうなれば、日本は（さらに）強くなる」。日本代表招集６試合目となったベネズエラ戦ではまたも声が掛からず、４試合連続で出番なし。悔しさを大きな目標に置き換えた。

　今季のプレミアリーグには、イングランド３シーズン目を迎える宮市、マンＵの香川、サウサンプトンには李忠成と、日本代表がそろった。「（一緒に）やれることを楽しみにしている」。宮市は昨季リーグ戦では無得点だっただけに「結果を残さないと、生き残れない。（得点を）取れるだけ取りたい。アシストも大事になってくる。得点に絡む仕事をしたい」とゴールに、アシストに飢えている。

　ウィガンを選んだ決め手はサッカースタイル。「いくつかオファーはあったが、（アーセナルの）ベンゲル監督とも話をして、サッカースタイルがいいと思ったので。（昨季プレーした）ボルトンよりもつなぐスタイル」。より多くボールを触れれば、自慢の快足ドリブルからのゴールも期待できる。それが代表で活躍する近道にもなる。

　マンチェスターとウィガンは距離にして約４０キロ。「香川さんとは地域が近いので、連絡を取り合うつもり」。絆を深めながらも、宮市は香川という大きな壁を越える新たなシーズンに挑む。（関陽一郎）