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【プロ野球】

巨人・原監督 完敗も「想定内」 杉内でマジック点灯へ

2012年8月16日 紙面から

◇中日6−1巨人

 中日の吉見が1失点完投で9勝目を挙げ、チームの連敗を3で止めた。1回1死満塁を併殺でしのぐと、その後は危なげなく打たせて取った。打線は1回に2点を先行し、3、5回に加点。巨人のマジック点灯は持ち越しとなった。

     ◇

 とんとん拍子でのマジック点灯を許してくれるほど、高木竜は甘くなかった。巨人は先発小山、続く田原の若武者2人で6失点。打線も阿部のソロ1発に抑えられ、なすすべなく前夜のお返しのような完敗を喫した。

 「吉見という投手を打ち崩さないといけませんね。もう、ひと工夫が必要でしょう」。原監督は攻撃陣に対する物足りなさを口にした。2010年以降、ナゴヤドームでの吉見との対戦は、クライマックスシリーズを含めて9度。一度も黒星を付けることができていない。やられっぱなしの悔しさが募る。

 一方、2度目の凱旋(がいせん)先発となった小山(大府高−天理大)には酷なマウンドだった。初回に2点、3回には“勝負あり”の3点を与えた。4イニングで降板。

 その間、川口投手総合コーチも、女房役の阿部も一度としてマウンドに足を運ぶことはなかった。プロ2年目で未勝利の右腕に、この孤独は耐えられない。同コーチは「やり直し!」と2軍での再調整を命じた。

 チーム全体で見れば、この1敗は想定内。ショックは限りなく小さい。原監督はお預けとなったマジックについて、「そんなこと誰も聞いてないし、思ってないんだけどね」と含み笑いを浮かべた。杉内が先発する16日は必勝態勢。仕切り直しで、覇権奪回へのカウントダウンを始める。 (井上学)

 

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