チームに合流して心機一転、優勝を目指すと決意を語る永井=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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ロンドン五輪で男子サッカー代表を4強に導いた名古屋グランパスのFW永井謙佑(23)が16日、約1カ月ぶりにチームに合流した。永井は18日のG大阪戦(豊田ス)出場に意欲を見せつつ、「自分が点を取って優勝争いに加わりたい」と新たな目標に「V奪回」を据えた。
世界に名前を売ったスピードスターの合流を待ち構えていたのは、テレビカメラ5台と40人近くの報道陣だった。普段とはかなり違う雰囲気の中で始まった練習の冒頭、永井は久々に再会したチームメートにあいさつ。盛大な拍手で迎えられた。
「よかったよ、と言ってもらえた。みんなに会って新鮮な気持ちでした」。“ホーム”の空気は温かかった。
ストイコビッチ監督から五輪中に痛めた左足の状態を尋ねられると、「大丈夫」と即答した。「帰国してゆっくりできた。太ももは内出血していたけど、それも収まった。足の状態は心配ない」。3日間の短いオフで再充電は完了。永井はG大阪戦へすっかり気持ちを切り替えていた。
ロンドンでは自慢のスピードで外国人DFを圧倒。自分の力が海外で通用すると確信し、「あの雰囲気でやって楽しかったし、そこ(欧州)を目標にしたいという思いは強くなった」と語る。将来的に海外でプレーしたいという「夢」は膨らんだ。一方で「グランパスでも成長できる。どこにいても結局は自分次第」とも。目の前の試合に全力を注ぐと決めた。
永井が不在の間、グランパスは攻撃陣の駒不足に苦しんだ。「DFの闘莉王さんがFWをやって点を取っていましたね。(神戸戦で)4得点は化け物。負けないようにしないと」と苦笑。ロンドンから持ち帰った「自信」を手みやげに、永井がゴールを量産する。 (木村尚公)
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