G大阪戦で2試合連続ゴールを狙うグランパスのMF田口(中)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスのMF田口泰士(21)が15日、G大阪戦(18日・豊田ス)でのゴールに絡む活躍を約束した。11日の清水戦(アウスタ)ではプロ4年目でJ初ゴールをマーク。一つの殻を破った次世代のファンタジスタが、宿敵・ガンバ打倒に全力を注ぐ。
逆転優勝への快進撃をファンは期待している。お盆休み真っただ中。グランパスの練習拠点・愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターには今季最多の約300人が詰め掛けた。その視線の先でキレ味鋭い動きを披露していたのがMF田口だ。
「コンディションはいい。どんどん攻撃に絡み、ゴール前に出ていきたい」。次戦への抱負を力強く語った。
清水戦では鮮烈なJ初得点を挙げた。MF小川のFKを高い打点のヘッドで合わせ、ゴールへたたき込んだ。「ちょうどセットプレーで点が取れないという話が出ていたところだった」と田口。試合後は友人からの祝福メールが次々と舞い込んだ。「(出身の)沖縄からもメールが来て。うれしかった」と笑った。
09年にプロ入りしたものの、3年目まではリーグ戦出場4試合。今季急成長して中盤のポジションをつかんだものの、決定機を外すなどして得点には縁がなかった。田口は「長かったですね」とボソリ。難産の末のメモリアル・ゴールだった。
昨季は同い年のMF磯村がJ初ゴールから3試合連続ゴールの離れ業を演じた。田口も負けてはいられない。「慣れてきた部分はあるし、試合のたびに『ここはこうしていれば』という反省があって、それを次に生かしている」と自信を口にする。伸び盛りの21歳が、2戦連発でグランパスを勝利に導く。 (木村尚公)
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