李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島(日本名:竹島)訪問を受け、本紙は10日、セヌリ党や民主統合党(以下、民主党)に所属する政治家6人に対し、「大統領になったら独島を訪問する考えはあるか」と尋ねた。これに対し、セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)氏、民主党の金斗官(キム・ドゥガン)氏だけが「独島に行くこともあり得る」と回答し、残りの候補はほとんどが回答を留保した。
セヌリ党の朴槿恵氏は「国益のためならば、訪問を検討することもあり得る。大統領になったら、何が本当に韓国の国益のために役立つのかを冷徹かつ合理的に判断し、領土主権を確固として守っていきたい」と語った。
金文洙(キム・ムンス)氏は、本紙のアンケートに回答しなかった。安哲秀(アン・チョルス)ソウル大学融合科学技術大学院長のユ・ミンヨン・スポークスマンも「まだ韓国国民の意見を聞いている段階だ。出馬表明もしていない状態で、こうしたアンケートに回答するのは困難」と語った。
民主党の文在寅(ムン・ジェイン)氏のチン・ソンミ・スポークスマンは「領土主権については、一歩たりとも譲歩や妥協はあり得ず、過去史の解決なしに韓日関係の発展は不可能だという立場」と述べつつも、「独島に行くか行かないかについて、現段階で言及することは適切ではない」と語った。
孫鶴圭(ソン・ハッキュ)氏は、キム・ユジョン・スポークスマンを通じ「(独島訪問は)大統領になった後、韓国内外の状況を総合的に判断して決定すべき問題。仮定で話をするのは適切ではない」と語った。また、金斗官候補は「(大統領になったら)独島に行くことはあり得る。主権と領土の問題については、断固として対応すべき」と語った。
一方「李大統領の今回の独島訪問は適切だと思うか」という質問に対し、与野党の各候補はあまり好意的な回答をしなかった。朴槿恵候補は「韓国の領土を韓国の大統領や国民が訪問することに対し、適切かと尋ねる必要はない」と語った。
文在寅氏の関係者は「これまでの低姿勢な対日外交に対する非難をかわそうという、一過性のイベントではないことを期待する」と語った。孫鶴圭氏の関係者は「政治的に利用する意図があるのではないかという疑いが残り、独島を紛争地域化しようとする日本側の戦略に利用される可能性も大きい」と語った。金斗官氏の関係者は「今回の訪問は適切ではない。外交問題は一貫性も重要だが、(今回の訪問は)イベント性のものというイメージが強い」と語った。
またセヌリ党は、洪日杓(ホン・イルピョ)スポークスマンを通じ「歴代大統領として史上初の訪問ということ自体に意味がある」と語った。しかし民主党の金玄(キム・ヒョン)スポークスマンは、「独島訪問はあり得る」と述べつつも、「予想される韓日関係上の問題を十分に考慮し、対応策を考究した上で実行した訪問ではなく、局面の転換を図ろうとしたならば、非常に困難な問題に行き当たるだろう」と語った。