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麗水万博…地球村海洋祭り“半分成功”

 麗水世界博覧会が93日間の大長征を終えて12日に幕を下ろす。人口30万人の地方小都市で行われた麗水エキスポは、世界104カ国と国連など10国際機構が参加して、800万人(推定)が訪れて行われた。

 「生きている海、息をする沿岸」を主体にした展示・文化公演も好評を得た。

 しかし、観覧客数を当初目標の800万人に合わせるために、近隣地域住民たちを動員して割引券を乱発することもした。このために麗水エキスポは政府が貸した4800億ウォンを返すこともできなくなった。

 またアクアリウムとロボット展示館を除いた大部分のコンテンツがデジタル作品で満たされて、多様性を喪失しているという指摘だ。

 麗水エクスポの最も大きい成果はこれまで開発の後れていた麗水が大きく発展した点だ。昨年10月、全羅線複線化でKTXが開通して、麗水〜ソウル区間が3時間と縮まった。全州〜光陽と木浦〜光陽間の高速道路が建設されて、麗水アクセスが良くなった。光陽と麗水をつなぐ李舜臣大橋が完成され、80分かかった距離が10分に短縮され、物流費が大幅に減少する展望だ。

 海洋を主題にした多様な見どころは好評を得た。海上舞台で繰り広げられたBig-Oショー公演はエキスポ“キラーコンテンツ”として位置し、1日2度の公演を3度に増やすこともした。エキスポで最も人気が高かった韓火アクアリウムは225万6963人が訪れた。またK-ポップなど多様な公演も好評を受け、観客が当初目標の800万人を越えた。

 しかし、運営の未熟と観覧客動員などは玉の瑕として残ることになった。開場初期目標値の半分にも達し得ない入場者で非常事態になった麗水エキスポ組織委員会は、大々的な観覧客誘致作戦を繰り広げた。

 地方自治体の日や従事者の日、大学生観覧週間など、各種割引イベントを行いながら、3000ウォンの入場券を乱発した。また、毎晩、K-ポップ公演をして、5000ウォンの夜間券をばらまきまくった。

 このような誘致努力に力づけられて、5月には4万〜5万人の水準だった観覧客が7月29日、27万2527人と、最大値を記録することもした。

 会場で観覧客が暴走し、人気観覧館は待ち時間だけで3〜4時間かかったし、30度を越える蒸暑さに疲れた観覧客らは日陰にゴザを広げて休むこともした。

 観客の評価とは違い組織委は成功的という評価だ。姜東錫(カン・ドンソク)麗水世界博覧会組織委員長は閉幕を2日後を控えた10日、組織委ブリーフィングルームで閉幕記者会見を行って、「目標観覧客800万達成は無難なこと」とし、「特に博覧会の内実面の主題具現の側面でも比較的良い評価を受けた」と話した。

 姜委員長は赤字問題解決策に対しては、「すべての国際博覧会は国家が主体であり、赤字の有無は大きく問い詰めない」として、「政府が組織委に貸した4800億ウォンも、組織委で儲けて返すことができないならば、政府が抱えるのは当然だ。組織委が稼いだ金は入場料収入金1300億ウォンが全部だ」と話した。

韓国速報 12/8/11