世界の雑記帳:米空軍の極超音速機、制御翼不具合で試験飛行に失敗
2012年08月16日 12時52分
[ロサンゼルス 15日 ロイター] 米空軍は15日、無人極超音速機「X51Aウェーブライダー」の実験機による試験飛行が、制御翼の不具合で飛行できず失敗に終わったと発表した。
試験飛行は14日、ロサンゼルス北西沖で実施された。空軍によると、X51AはB52爆撃機から投下され、ロケットブースターに点火されたが、点火から16秒後に不具合が判明。
その15秒後にロケットブースターを切り離した際、制御翼の不具合の影響でコントロールを失い、バラバラになって太平洋上に落下した。
X51Aの目標速度は音速の6倍の速さ(マッハ6)で、ニューヨークからロンドンまで1時間以内で到達できる速さ。専門家らによると、米軍は同機を開発することで、世界中のどこにでも1時間以内に投下できる非核爆弾を搭載したミサイル開発に役立てようとしているという。
試験機の開発コストについては、開発計画の詳細の多くが機密情報だとして明らかにされていない。