日韓関係悪化で交流中断発表8月16日 19時10分
日韓の外交関係の悪化を理由に、韓国西部の都市タンジン市は、5年前から秋田県大仙市との間で続けてきた交流を両国の関係が好転するまで中断すると発表しました。
今回の発表について、大仙市は「5年前から交流が続いてきたのに残念だ」と話しています。
秋田県大仙市と韓国西部にあるチュンチョン南道タンジン市は、双方の市に「大綱引き」の祭りがあることをきっかけに友好提携の協定を結び、5年前から青少年やスポーツチームを相互に派遣するなど交流を続けてきました。
タンジン市のイ・チョルファン市長は16日、記者会見をして、このところの日韓関係について「日本の閣僚による靖国神社参拝も行われ、地方自治体としても我慢できない」と述べたうえで、両国の関係が正常でないなかでの交流は無意味だとして、関係が好転するまで大仙市との交流を中断すると発表しました。
そのうえでイ・チョルファン市長は、今月25日に大仙市で開かれる大曲の花火大会に副市長らを派遣する予定を取りやめたと明らかにしました。
双方の市の間では、今月初めに大仙市の中学生らがタンジン市を訪れてホームステイをしながら学校を訪問するなどの交流も行われたばかりです。
今回の発表について大仙市は、「5年前から交流が続いてきたのに残念だ」と話しています。
大仙市には16日朝に電話で連絡
大仙市は、タンジン市が去年から市政を施行したことを祝って今月25日に市内で開かれる大曲の花火大会にタンジン市の副市長や議会議長などを招待し、花火を見物する席に置く灯篭などを用意していたほか、市内の各地などを案内する準備を進めていました。
交流中断で花火大会への訪問も取りやめになり、大仙市役所では、職員がタンジン市の一行が宿泊する予定だった旅館のキャンセルなどに追われていました。
タンジン市との交流を担当している大仙市男女共同参画・交流推進課の播摩幸子課長は、「秋田ならではのおもてなしをしようと用意してきたので残念です。これまでの交流で子どもたちも刺激を受け、韓国に行ってみたいと話す子もいるので、今後もこれまでどおりの交流を続けたいと思います。今はただショックを受けていますが、落ち着いてからタンジン市と今後のことを話したいです」と話していました。
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