Windows 8 RTM 試してみました

Microsoft Windows 8 RTM が8月1日に開発終了。

一般向け発売日が10月26日、IT プロフェッショナルには8月15日から配布されました。
そこで、全然プロフェッショナルではありませんけれど、TechNet に加入しているので試用してみました。

Windows 7 から約3年ぶり、Vista から約6年ぶりのリリースとなります。

TechNet サブスクリプションの有効期限

MCT (IT トレーナーの資格) の特典で契約したのですが、期限が6月30日で切れていたりします。
噂によれば猶予期間は3ヶ月程度あるようです。 (本当なら私の場合は9月末まで有効?)

しかし、7月に Office 2013 Preview の Key を要求したところ、一定期間使用できなくなりました。
不具合か猶予期間中は制限を設けているのか不明ですが、Windows 8 まで保ってくれて良かったです。 (本音)

Office 2013 RTM は11月、一般向け発売は2013年2月らしいので、TechNet 最後の DL になりそうです。
Visual Studio 2012 の提供も同時に開始され、Windows Server 2012 RTM は8月後半の予定のようです。

ダウンロードできる ISO ファイル

TechNet では以下の Windows 8 RTM が提供されています。

Windows 8 (x64) – DVD (Japanese) ← 今回試用
ja_windows_8_x64_dvd_915411.iso

Windows 8 (x86) – DVD (Japanese)
ja_windows_8_x86_dvd_915426.iso

Windows 8 Enterprise (x86) – DVD (Japanese)
ja_windows_8_enterprise_x86_dvd_917675.iso

Windows 8 Enterprise (x64) – DVD (Japanese)
ja_windows_8_enterprise_x64_dvd_917919.iso

Windows 8 Pro VL (x86) – DVD (Japanese)
ja_windows_8_pro_vl_x86_dvd_918152.iso

Windows 8 Pro VL (x64) – DVD (Japanese)
ja_windows_8_pro_vl_x64_dvd_917950.iso

・Windows 8 Enterprise Evaluation For Developers

また、開発者向けに Windows 8 Enterprise の90日間評価版が提供されています。
こちらは誰でも DL できますが、正規版にデータを引き継ぐことはできません。

32-bit (x86) version
9200.16384.WIN8_RTM.120725-1247_X86FRE_ENTERPRISE_EVAL_JA-JP-HRM_CENA_X86FREE_JA-JP_DV5.ISO

64-bit (x64) version
9200.16384.WIN8_RTM.120725-1247_X64FRE_ENTERPRISE_EVAL_JA-JP-HRM_CENA_X64FREE_JA-JP_DV5.ISO

Download Windows 8 Enterprise Evaluation

仕様は製品版と同じですから、試用のために DL してみるのもアリですね。

Windows 8 RTM 試してみる

無料の仮想マシンソフト VMware Player にインストールしてみました。
基本的には Windows 7 と同じで画面の指示に従って進めていきます。

ライセンスを汚したくなかったのですが、入力は必須のようです。
今までは 「後でアクティベーションする」 といった選択肢がありましたよね。

イメージのファイル名から “無印” と思っていたら、”Pro” だったようです。
これは嬉しいサプライズ。 少し得した気分です。 (Edition は “無印” or “Pro” の2択です)

インストールが終わるまで、しばらく待ちます。

因みに VMware の場合、Windows 7 の設定で OS を後で入れるようにしてください。
(現在はありませんが、Windows 8 のプリセットがあればそちらを利用)

でました。 初期設定画面から早速 Metro UI です。

テーマの色と PC 名を入力します。

「簡単設定」 なるお手軽な設定項目があるようです。
使わせていただきましょう。 (実機で利用する場合は確認すると思います)

Microsoft アカウントで PC にログインするのが標準になるようです。
クラウドとの連携でしょうか。 PC も Web ありきですからね。

凄く簡単なチュートリアルです。

カーソルを右隅に持って行くことで、チャーム (ポップアップバー) が出現します。
実はチャームは凄く重要だったりして、頻繁に使用することになります。

スタート画面です。
正直なところ、一目見てタッチ用の UI でデスクトップ PC には不向きな気がします。

右端にカーソルを持って行くとチャームが現れ、左端ではデスクトップに移行します。

「設定」 チャームから設定を行います。
スタート画面に戻る場合も、「スタート」 チャームを押します。

タブレット端末での成功も Windows ストア次第ですが……。

Google、Apple が巨大なストアをすでに持っていますからね。
食い込むには Microsoft ならではのものが欲しいところです。

それが、Windows との統合なのでしょうか。

デスクトップです。

スタートボタンは 「スタート画面」 に替わり、デスクトップにはありません。
Windows キーは “スタート画面 – デスクトップ” 間の移動に対応しています。

WINVER を実行したところ バージョン 6.2 (ビルド 9200) でした。

Vista、7 のカーネルを基にしているため、エクスプローラーなど大きな変化はありません。
使い勝手は変わりませんが、Windows Aero から Metro UI になり、見た目は大きく異なります。

個人的に Aero Glass の透明感がウィンドウに適用できないのは寂しいです。
また、ウィンドウの色が単色なのも、慣れないせいかチープに感じられます。

唯一、非アクティブウィンドウがグレーアウトされるのは直感的でわかりやすいですね。

IE10 は UI だけ見れば、IE9 と殆ど変わらない印象です。

他、マルウェアの実行を防止する SmartScreen や、ISO ファイルのネイティブでのマウント機能、
タスクマネージャーが見やすくなっていたりと、短い試用でもチラホラと変化に気付けると思います。

始めのスタート画面とは切り離せず、デスクトップでもチャームを表示させ、操作する場面が多そうです。

従来のスタートボタンがないため、ユーティリティをエクスプローラーから直接参照していました。
しかし、スタート画面を右クリックして、「すべてのアプリ」 を選ぶとこの通り表示されます。

シャットダウンもチャームから選択します。

今回の RTM で初めて Windows 8 に触れましたが、7 から当分乗り換えることはなさそうです。

確かに直感的に操作できるけれど、大きなボタンはらくらくホンのような初心者向け UI を彷彿とさせます。
TV やモバイル端末の画面なら未だしも、デスクトップ PC の画面で操作する UI ではありません。

Windows に慣れている方は自分でカスタマイズしているので、現在が完成形だと思うんですよ。
だから、変に今までの OS と大きく違うと、変化に付いていけずに結局敬遠してしまう。

単純な従来のデスクトップ OS の強化だけでは生き残っていけないのかも知れないけれど、
少なくとも新しい要素と切り離して利用できる OS にしないと乗り換えてはくれないでしょう。

Windows XP 以降の OS は好きでしたが、8 はデスクトップ OS としては失敗すると思います。
高性能なソフトを使用する方ほど、無駄なリソースを喰う OS は使いたくないですからね。

また、デュアルモニタの場合、右端のモニタまでチャームの表示ができないのか気になりますね。
仮にできないとすれば、致命的な操作感の悪さになりませんか?

アップグレードする方は少数だと思いますし、Windows RT (タブレット) のみで良かったのでは?
そもそも、Windows Phone (スマートフォン) と同じではいけないのでしょうか?
Android や iOS に習い、タブレットとスマートフォンは共通 OS で問題ないと思います。

「Microsoft が各端末の OS の囲い込みに急ぐ余り、シェアのある Windows を利用したことで、
デスクトップ OS におかしな流れが来て、Windows からのユーザ離れを起こしては本末転倒なのでは?」
というのが私の感想ですかね。 デスクトップ OS は分けましょうよ。

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