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政治
【尖閣上陸】14人を強制送還へ、県警・海保 入管引き渡し開始
2012.8.16 23:54
沖縄県・尖閣諸島の魚釣島に香港の団体「保釣行動委員会」の活動家らが上陸した事件で、沖縄県警と第11管区海上保安本部は16日、入管難民法違反(不法上陸・入国)で現行犯逮捕した14人を17日にも強制送還する方針を固めた。11管本部は16日夜、上陸後に抗議船へ戻った2人を含む9人について、入国管理局への身柄引き渡しを開始。県警も魚釣島で逮捕した5人の那覇地検への送検を見送り、逮捕から48時間にあたる17日夕までに入国管理局に身柄を引き渡す方針だ。
政府高官は16日、「ほかに容疑はない」と強制送還が妥当との認識を示したが、14人は日本の捜査当局からの本格的な取り調べや裁判を受けることなく、帰国することになる。
14人は県警や11管本部の調べに対し、「尖閣は中国の領土で不法入国にはならない」などと容疑を否認しているという。
政府は17日午前、玄葉光一郎外相や羽田雄一郎国土交通相らが出席する関係閣僚会議を首相官邸で開き、14人を強制送還することを最終確認する。
海保によると、巡視船は抗議船の活動家らかられんがやボルトを投げられ、船体の一部が破損した。ただ損傷はわずかで、それ以上に巡視船を接触させ進路を変更させようとした際にできた損傷の方が大きかったと判断。巡視船の乗員に直接危害を加えようとしたとは認定できず、海保幹部は「公務執行妨害や器物損壊といった容疑は適用しない」と話している。
自民党は16日、外交部会・領土に関する特命委員会の合同会議を開き、海保幹部らから経緯を聴取。海保はれんがを投げられたような場面を撮影したビデオがあることを認めた。石破茂前政調会長らは藤村修官房長官にビデオを公開するよう申し入れた。
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