こちらは、2012年7月現在動画になっているオリジナリティがある(教育配慮)田中ロミオのノベル第7巻です。
かれこれ1年以上間が空いた新刊ですが、その分完成度は高く期待を裏切らない出来になっています。
(※続きものなので前巻をまだ読んでいない方はそちらを先にどうぞ)
今回もいつも通り2本の短編が収録されています。
1本目は既に失われた学校を敢えて復活させることになり、教師役に任命された主人公が巻き込まれる話。
否応なく親と子どもの事情に巻き込まれつついつも通り解☆決のために奔走する主人公と彼女を支える人たち、
そして現代教育に関する風刺ネタが楽しい一作となっています。
以前登場したキャラたちの出番が多めなのも嬉しいところ。
2本目はシリアスな立ち上がりとこれまでに無い展開が印象的な話。
こちらのレビューは軽く書いただけでもネタバレになりかねないので申し訳ございませんが割愛。
是非読み終えた後にもう一度読み返して欲しい作品です。
挿絵に関してはそこそこ多め。
カラーピンナップ、1ページを使った挿絵、そしてこの作品ではお馴染みなページ下の絵など数多く収録されていて
満足度は高めです。
最後に、まとめです。
久々の新作でしたが、3巻・5巻同様物語に大きく関わるシリアスな展開を挟みつつもこれまでの総決算的な話もあり
全体的によくまとまっていると感じました。
以前からのファンの方にも動画でこの作品を知った方にもオススメの一冊です。