選手はなぜSEX三昧なのか
【話題】
コンドーム15万個でも不足
ロンドン五輪の選手村がセックスの楽園になっている。五輪準備委員会は選手村にコンドーム15万個を配ったが、「まったく足りない」状態だ。
五輪選手がセックスに走るのは今に始まったことではない。ソウル大会(88年)では8500個のコンドームを配り、シドニー(00年)では7万個、アテネ(04年)で12万個と尻上がりに数が増え、今大会は「コンドームが最も早く消費された大会」と呼ばれている。
医学博士の左門新氏によると、スポーツとセックスには科学的な因果関係があるそうだ。試合前の緊張感によって男も女も副腎皮質にアドレナリンが分泌され、性欲が高まるのだ。死に直面した人間が快楽を求めるのも同じ現象である。
驚かされるのは競技の直前にセックスしたほうが好成績が出るということ。左門氏が解説する。
「米国で五輪の陸上短距離選手を調査したところ、直前にセックスした人のほうが記録が良かったのです。調査担当者は、『セックスによって選手は心身ともにモヤモヤが晴れて集中できたから』と分析しています。英国では98年にマラソンに参加した2000人に聞き取り調査を行い、やはり前夜にセックスした人のほうが好成績だった。イタリアの大学の研究チームも同様の結果を出していて、原因は男性ホルモンの分泌量が増えることと結論づけています。セックスすると男性は睾丸から男性ホルモンが分泌され、女性は副腎皮質から分泌される女性ホルモンの量が増え、その一部が男性ホルモンに変化。双方とも攻撃性が増すのです」
劇画の「ゴルゴ13」には、ゴルゴが暗殺の前夜に娼婦を買うシーンがよく出てくる。集中力と攻撃性が高まるからかもしれない。
「柔道やレスリングみたいな格闘技の選手も攻撃的になり、成績が伸びるはずです」(左門氏)
JOCは選手のセックスを奨励してはどうか。