志摩市歴史民俗資料館が２４日、同市磯部町の旧磯部支所を改装して開館した。開館を記念し「海の恵みとにぎわい〜英虞湾と熊野灘から」と題した県立博物館移動展示会が、２５日から始まる。

　資料館は、市全体の歴史民俗資料館として旧市立磯部郷土資料館を改組、発展させた。約４３０平方メートルの展示室は、▽あけぼの（考古資料）▽まつり（民俗文化財）▽くらし（民具など）▽生業（仕事）▽回想法（昭和の暮らし）−−の５コーナーからなる。

　２５日からの移動展示会は、志摩市が擁する英虞湾などの内湾と、熊野灘の二つの異なる海の豊かな恵みを紹介する。展示は▽海を支える森▽英虞湾の干潟の自然▽エビ網漁のにぎわい▽熊野灘にすむクジラたち−−で構成、動物の剥製やクジラの骨格標本、昔の捕鯨を記録した古文書など約３００点を展示する。９月２日まで。

　開館時間は午前９時半〜午後６時。休館は月曜と毎月最終木曜、年末年始など。入館無料だが、企画展の開催時は５００円（高校、大学生は半額）を上限に有料となる。【林一茂】

〔三重版〕