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【社会】

東京タワー先端 ボールの謎に15の証言

2012年8月16日 13時56分

支柱から野球のボールが見つかった東京タワー。奥中央の増上寺境内にはタワー建設当時、資材置き場があったとされる=16日、東京都港区で、本社ヘリ「あさづる」から(坂本亜由理撮影)

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 東京タワー(三百三十三メートル、東京都港区芝公園)のてっぺんに近い支柱の中から見つかった古い軟式野球ボール。経緯は謎のままだが、タワーを運営する日本電波塔にこれまでに十五件の情報が電話やメールで寄せられた。このうち十件が「建設当時、近くの資材置き場周辺で野球をした」との情報だ。資材に紛れ込んだボールが高所に運び上げられたという説が有力? (井上幸一)

 日本電波塔によると、一九五八年に完成したタワーの建築工事中、隣接する増上寺の境内に建築資材が置かれていた。十件の情報は、かつて野球少年だった六十〜七十歳代の男性から。

 「子どものころ、芝公園で野球をした。そばに資材が置いてあった」

 「あの辺で野球をしたことがある」

 「部活動で野球をした。ボールはいろんなところに飛んでいった」

 いずれも近くで白球を追った記憶をたどった「証言」。ただ、ボールが支柱に入ったことを確認したような直接的な情報はなかった。

 日本電波塔広報・マルチメディア部の沢田健課長によると、建設工事を担った竹中工務店は「資材は囲われていたはず」と首をかしげているという。沢田課長は「野球の情報が数多く出てきたので、さらに詳しく当時の資材の置かれた状況を調べてみたい」と興味深げだ。

 このほか、提供された情報には「当時の作業員は鋼板をリベットでつなぐ際、リベットを抑える工具の振動を和らげるため、工具の持ち手側に野球のボールを付けていた」という大手建設会社からの指摘もあった。

 ただ、この建設会社はタワーの工事に直接関わってはいない。日本電波塔は来週以降、この建設会社から話を聞く予定だ。

 ボールは先月十日未明、耐震補強工事中の作業員がガスバーナーで高さ三百六メートルにある直径約三十七センチの支柱を切断した際、その中から見つかった。ボールの一部が腐食して黒ずみ、穴が開いた状態だった。普段、人が近づく高さではない上、支柱は密封されていたことから、半世紀以上前の建設工事の際のボールと推測されている。

(東京新聞)

 

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