JR新大阪駅:便利な駅へ変身 17階建て複合ビルも
毎日新聞 2012年08月16日 12時23分(最終更新 08月16日 12時46分)
九州新幹線の乗り入れなどで乗降客が増えている大阪の玄関口・JR新大阪駅で、大規模な改良工事が進んでおり、周囲の街に開かれた便利な駅への変身を図る。今月22日には駅北口を新設、阪急電鉄が北隣に開業する複合ビル「新大阪阪急ビル」(17階建て)を通じ、これまで直接行き来できなかった北方面のオフィス街につながる。今年度末には28年ぶりに新幹線ホームも増設し、ダイヤ混乱時の素早い復旧や将来の増発が可能になる。
JR東海が、東海道新幹線の各駅で進める耐震補強と駅改良の一環として、07年に着手した。北口は、駅西向きにある新幹線「中央口」のそばにできる。新大阪阪急ビルの3階に直結し、同ビルを通り抜けて新御堂筋(国道423号)沿いの歩道デッキに出られる。これまでは駅が南北の往来を阻んでいた。
「中央口」は、これまで入場専用の「中央入口」だったが、出場もできるように変えた。駅南向きにある出場専用の「中央出口」も、入出場できる「南口」にし、北口開設で生まれる人の流れに備えている。駅の改札内にも、串カツやたこ焼きなど大阪の味を楽しめるフードコートを開業している。