岩手のニュース

助成金詐欺の疑い いわてNPOセンター元理事長も逮捕

 岩手県警捜査2課と盛岡東署は15日、詐欺の疑いで、盛岡市のNPO法人「いわてNPOセンター」(2010年12月解散)の元理事長高井昭平容疑者(56)=東京都足立区=を逮捕した。
 逮捕容疑は、ともに詐欺容疑で起訴された同法人の元理事川村勝見(32)=盛岡市東山=、元臨時職員阿部高志(32)=奥州市水沢区=の両被告と共謀し08年8月18日、経費を水増しした領収書を偽造するなどして、岩手県長寿社会振興財団に助成金を申請し、同22日に現金約83万円を振り込ませた疑い。
 県警は財団や県からの告訴・告発を受け、10年9月に捜査を開始。ことし6月、川村、阿部の両被告を逮捕、組織のトップにいた高井容疑者の関与を調べていた。
 県警は高井容疑者が容疑を認めているかどうかを明らかにしていないが、経理の決裁権を高井容疑者が持っていたことや、両被告の供述が逮捕の決め手になったとみられる。
 当時の法人理事によると、川村、阿部両被告は事務局長だった60代の男性の下で資金繰りなどの経理を担当。詐欺で得た金は事務局の運営経費に充てていたという。
 県警は、県が出資する基金の助成金を受給した別の事業についても高井容疑者の関与を調べる。
 高井容疑者は静岡県藤枝市出身で03年12月に盛岡市で同センターを設立。国や県の事業を次々受託し急成長した。09年10月、県の受託事業に絡み、営業に使う旅行業の外務員証を資格がない職員に所持させていた問題が発覚。その後も不祥事が相次ぎ、10年1月に高井容疑者ら役員が総退陣し、センターは解散した。


2012年08月16日木曜日


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