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【サッカー】

香川 猛省 「自分のミスから失点につながった」

2012年8月16日 紙面から

日本−ベネズエラ 後半、シュートを外し悔しがる香川(左)=札幌ドームで(今泉慶太撮影)

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◇キリンチャレンジカップ2012 日本1−1ベネズエラ

 サッカーの日本代表は15日、札幌ドームで行われた国際親善試合のキリンチャレンジカップでベネズエラと対戦し、1−1で引き分けた。国際サッカー連盟(FIFA)のランキングでは、日本の22位に対し、ベネズエラは52位。前半14分にMF遠藤保仁(32)=G大阪=が先制点を決めたが、後半17分の失点で追い付かれた。後半には、マンチェスター・ユナイテッドの一員となって、初の代表戦となったMF香川真司(23)らが再三の決定機をつかんだが、ゴールは奪えなかった。日本は9月11日にワールドカップ(W杯)アジア最終予選第4戦でイラクと対戦する。

 口を突いて出てくる言葉は「反省」だけだった。決定的なチャンスを3度も逃し、失点のきっかけとなった大きなミスを犯した香川は、ひたすら小さくなって反省の弁を繰り返した。

 「自分のミスから失点につながってしまった。本番なら、あういうミスは命取りになってしまう。自分の中で取られない余裕みたいなものがあって、相手の球際の寄せが早かった。すごくイージーなやってはいけないミス。勝ち点が3点か1点か、2点の差は本番なら大きい」

 後半16分、左サイドでボールを持った香川は一瞬の隙を突かれ、相手MFゴンサレスにボールを奪われる。ミスを取り返そうと追い掛けるが、追いつけず。これが失点につながってしまった。

 攻撃でも香川はブレーキ役となってしまう。後半15分、長友からのクロスを中央で香川がヘディング。軌道を変えてゴールを狙うが枠を捉えられない。その9分後にも、長友のクロスからヘディングシュートを放つが、相手GKの正面に。そして最後まで香川が悔やむのが後半30分のシーン。DF駒野のクロスは、ニアサイドの本田に合わず、逆サイドに流れる。相手GKはニアにくぎ付けとなり、無人のゴールに押し込めばよかったが、香川のシュートはバーを直撃してしまった。

 「チャンスはあった。GKがいないのに決めなきゃいけない。期待されて結果が残せなかったことが悔しい」

 ベネズエラを格下と侮り、どこかに油断が生まれてしまっていたのか。香川らしからぬプレーはファンを失望させた。「リーグはリーグだけど、代表とクラブと継続的に両方で活躍できる選手になりたい」。そんな言葉を残して香川はバスに乗り込んだ。 (荒川敬則)

 

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