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【大リーグ】黒田 えぐってえぐって 4年ぶりの9回完封で11勝目2012年8月16日 紙面から
◇ヤンキース3−0レンジャーズ【ニューヨーク穐村賢】まさに“えぐり魔”だ!! ヤンキースの黒田博樹投手(37)は14日(日本時間15日)、本拠地でのレンジャーズ戦に先発登板。強打線を相手に2安打完封で11勝目(8敗)を挙げた。完封は今季2度目でメジャーでは4度目。右打者に対して徹底して内角球でえぐるなど7回に入るまで無安打無得点の快投を演じた。前回完封した7月18日のブルージェイズ戦は7回降雨コールド。9回を投げきっての達成はドジャースでメジャー1年目だった2008年7月7日のブレーブス戦以来、4シーズンぶりとなった。 最後も内角球でえぐった。9回2死、打者アンドラスをどん詰まりの二ゴロに仕留めると黒田の顔にようやく笑顔があふれた。 「勝つってことが大事。接戦で今までずっと勝てなかった。その中で勝てたってことが大きかった」。計109球。4年ぶりに9回を投げきって完封を飾ったが、自身の投球内容よりもチームの勝利が最優先。白星をもたらしたことに安堵(あんど)の表情を浮かべた。 ア・リーグ西地区首位をひた走るレンジャーズの強力打線に対してもひるむことはなかった。「両サイドを見せながらうまく使えた。いくら怖がっても(内角を)いかないといけないときは来る。外1本で勝負できると思ってないんで、どんどん(内角を)見せないと、投球の幅が狭まっていく」 右打者の内角をツーシームでえぐり、外角はスライダーで空振りを奪う教科書通りの投球術で15個の内野ゴロ(併殺2つを含めて17アウト)を奪った。外野への打球は安打を含めて5本。ツーシームだけで全球数の半数に近い53球を数え、強気の投球でスイングらしいスイングをさせなかった。 自身初のノーヒットノーランは惜しくも逃した。6回まで2つの四球を与えるものの、出した走者はこの2人だけ。7回先頭のアンドラスに遊撃へ内野安打を許したが、幾多の修羅場をくぐり抜けてきた右腕はここで口を固く結び直し、すぐさま気持ちを切り替えた。 「そんな簡単にできるとは思ってなかった。ノーヒットノーランして10勝プラスしてくれるなら必死になって狙う。けれども同じ1勝なんで、まずはチームが勝つピッチングをしないといけない」。その後走者は三塁まで進んだものの、しっかりとピンチを切り抜けた。 エースのCC・サバシアが故障者リスト入りするなか、内角をえぐり続ける圧巻の投球で自身11勝目。レンジャーズとは10月のポストシーズンでの対戦も予想されるだけに、この日の勝ち星はただの1勝以上に大きなものになったに違いない。 PR情報
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