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政治
首相、韓国大統領を批判 正式抗議 週内にもICJ提訴決定
野田佳彦首相は15日、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が天皇陛下ご訪韓の条件として陛下の謝罪を求めたことについて、「理解に苦しむ発言で遺憾だ」と批判した。官邸で記者団の質問に答えた。日本政府は外交ルートを通じて韓国側に抗議した。また、政府は竹島(島根県)問題に関し、国際司法裁判所(ICJ)に提訴することを週内にも正式決定する方針を固めた。
李大統領の発言に対する抗議は外務省の杉山晋輔アジア大洋州局長が15日午前、李京秀駐日韓国公使に対して行った。
李氏の発言をめぐっては日本の駐韓国大使館参事官が14日に韓国の外交通商省課長に抗議したものの、玄葉光一郎外相は14日午後の段階では「そういう報道があったのは承知しているが、内容は一切聞いていない」と述べるにとどめた。しかし、14日夜になって李氏発言の詳細が玄葉氏らに伝わり、政府は対応を修正した。
玄葉氏は15日、李氏の言動について、記者団に「冷静に対応しなければならない難しい問題で、あえてナショナリズムをあおるような言動は韓国のためにならない」と非難した。
李氏が「(陛下は)韓国を訪問したがっている」と発言したことに関しては、日本政府として韓国側に天皇陛下の訪韓を打診した事実はないと強調した。
ICJ提訴については「相応な措置はとらざるを得ない」と述べた。
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