トム・ホーン
「市民団体の指摘する遺伝子組み換え食品の危険性はほとんど妄想の域を出ていないと思います」杉山氏ほどの方とは思えない発言に驚きました。遺伝子組み換えの分野は超速の発達を遂げ現在は人間そのものの遺伝子組み換えが研究の対象になっています。米国のジャーナリストで遺伝子組み換えをその始まりから追跡していたトム・ホーンという人がいます。この人は最近『禁じられた門』という本を書いて、異種生物間の遺伝子を入れ替え、新種を作りだすことの問題を論じています。ホーンは、Youtubeに"Transhumanism"
という題で55分の講演を載せ、遺伝子転換作物の危険について具体的に研究を紹介し、大きな薬品会社が事実が知られるのをしゃにむに抑え込んだことを明言しています。遺伝子組み換えじゃが芋を食べてる人に呼吸器系の病気が増えている事実も大企業が発表を妨害していると言っています。トム・ホーンは保守的なクリスチャンで決して過激な市民運動家ではありません。遺伝子組み換えの推進者にも多数の友人を持つ公平なジャーナリストとして高い信頼があるようです。講演は英語ですが極めて平易な英語です。是非聞いてみてください。日本の反体制的な左翼の市民団体に不信感をお持ちのことは、無理もないと思います。小生も彼らの原発反対論には呆れています。(峯崎淳)
遺伝子組み換えジャガイモで腫瘍ができたラットが生んだ子ネズミの半数は寿命の半分しか生きなかった、と報告されています。米国の大製薬会社が極めて反社会的であることは、米国では周知のことです。TPPを受け入れることは非常に危険です。米国内で危険食品の規制がどれほど困難かは、フッ素の水道混入問題を見ればわかります。有害無益という事実が証明されているにも関わらずフッ素の規制はできません。
TPPの問題と遺伝子組み換え食品は結びつかないと思います。
遺伝子組み換え食品の問題は放射能と同じく、科学と社会のリスクコミュニケーションの問題だと認識しています。
たしかに、遺伝子組み換え食品にはリスクがあります。しかし、それはまず科学的に明らかにして行くことから始めるべきものです。その上で、社会との関係を考えるものだと思います。
しかし現実には、推進・反対双方とも、政治的思惑が優先して科学的であるべき領域にまで、科学を無視した口出しがされてしまっています。
アメリカのラットの実験がどのようなものかは解りませんが、ラットによる遺伝子組み換え食品の危険性を調べたものとしてはロシアのイリーナ・エルマコヴァ博士の実験が有名です。
これは明らかにデタラメな実験です。政治的思惑が科学に介入し科学をねじ曲げてしまったものです。
http://atotsugi.at.webry.info/200607/article_6.html
遺伝子組み換え食品は我が国の食卓にも大量に出回っています。遺伝子組み換えの表示義務がある食品は一部だけです(これは問題です。)
http://www.maff.go.jp/j/fs/f_label/f_processed/gene.html
我々は知らないうちに遺伝子組み換え農産物を原料とした食品を日々摂取しています。遺伝子組み換え食品を食べないことはTPPとは関係なく事実上不可能です。遺伝子組み換え食品を食べない自由はもやはありません(これ自体は問題です)。
こういった事実に立脚して、遺伝子組み換え食品のリスクとどう付き合っていくかを考えるべきだと思います。また遺伝子組み換え食品には減農薬などのメリットもたくさんあります。それも認めるべきだと思います。
なお、医薬品でも遺伝子組み換え技術はたくさん使われています。今問題になっている肺がん治療薬のイレッサや糖尿病につかうインスリンも遺伝子組み換えによって造られています。
昔は牛や豚などの膵臓からインスリンを抽出していましたが、今はインスリンの遺伝子情報を大腸菌の中に組み込んで、大腸菌にインスリンを造らせたものを使っています。
投稿: 杉山弘一 | 2012年5月26日 (土) 07:40
アメリカのTV番組The Dr. Oz Showで遺伝子組み換え食品がとりあげられた問題について、フリーの科学ライター松永和紀氏が解説をしています。
http://blog.goo.ne.jp/wakilab
オズの魔法使いとニセ科学の伝道師はいかに聴衆を震え上がらせたか?~Dr. Oz Showウォッチ1.2.3
です。
ここで紹介されている Pamela Ronald(女性)は、自身が遺伝子組換えを研究している一方、夫は有機農業の研究者で実践もしているという人物です。健全な科学に基づく適切な情報(遺伝子組み換え食品の問題を含む)を市民に伝えようとしている学者らしいです。その複雑な思いが感じ取れると思います。
根拠のないエセ科学を信じて盲目的に遺伝子組み換え食品の危険を訴えるマスコミや市民運動こそが食の安全を脅かしているのだろうと思います。
投稿: 杉山弘一 | 2012年5月26日 (土) 09:16
「不確実なものと官僚的思考」の中で、理科に弱いとか勉強が嫌いなどと言って逃げていれば、そのつけは恐ろしい形でわが身とわが家族の上に降りかかってくる、と私に言われたようで反省しました。この反省が元の木阿弥にならないうちに、遺伝子組み換えについて勉強したいので、「米国で行われたある研究」について、それを見られるURLが分かれば紹介してください。
アメリカとNAFTA貿易協定を結んだカナダがどんな目にあっているか、についても不勉強で詳しく知らないんですが、教えてください。面倒であれば、自分で勉強しますので、詳しく分かる資料なりデータなりを紹介してください。
トム・ホーンの講演、極めて平易な英語と言われても、私にはほとんどギリシャ語のようです。公平なジャーナリストとして高い信頼があるらしい、というその根拠が、保守的なクリスチャンで過激な市民活動家ではない、遺伝子組み換え推進者にも多数の友人がいるから、では、武田邦彦信奉のかの議員と論法は同じようです。トム・ホーンの言が正しいかどうか私には分かりませんが、彼がクリスチャンであることが、必ずしも彼の言の信憑性を測る尺度にはなり得ないことぐらいは分かります。なんせカトリックがダーウィンの進化論をようやく認めたのは、ダーウィンの死後100年たった1992年でした。
大きな薬品会社や企業が事実を隠蔽するのは想像できますが、米国で極めて反社会的であると周知されているという米国の大製薬会社が、そのアメリカで大会社たり得ていることが私には不可思議ですが、どのように反社会的なのか教えてください。これも面倒であれば自分で勉強しますので、その製薬会社の名前と反社会的と周知されることにまつわる資料があれば教えてください。
投稿: 木暮溢世 | 2012年5月28日 (月) 09:19
「遺伝子組み換え大豆不使用」旨の表示がされた豆腐などの食料品を注意して選んでいるから遺伝子組み換え食品は摂取していない。
遺伝子組み換え食品の危険性を心配しているほとんどの方がこのように思われているでしょう。
しかしそのような認識は全くの間違いです。たとえ、そのように注意していても、我々は多くの遺伝子組み換え食品を摂取しています。
第1に、遺伝子組み換え不使用と表示されていても、100%不使用ではありません。組み替えと組み替えでない農産物との区別は非常に困難です。そして、生産、流通、加工のどこかの段階で組み換え農産物が混入することは避けられません。そのため、混入率が5%未満であれば、「遺伝子組み換えでない」旨の表示が出来ることになっています。
第2に、すでに述べたことですが、遺伝子組み換えの表示が義務付けられているのは一部の食品だけです。
http://www.maff.go.jp/j/fs/f_label/f_processed/gene.html
第3に、これらの表示義務がある原材料を使っても加工物では表示義務がなくなる場合があります。
全原材料のうち重量割合で上位3位以内でかつ重量で5%以上の場合だけ表示義務があるに過ぎないのです。
実際には、コーンが圧倒的に組み替えの摂取源のようです。
たしかに、コーンスープやコーンフレークのようにそのももずばりの食品は遺伝子組み換えでないと表示されていることが多いようです(これとて5%未満は含まれている可能性があります)。
しかし、これで摂取していないわけではないのです。解りやすいところでは、コーンがはいったサラダです。ほとんどの場合5%以内ですから表示義務はありません。また、揚げ物もコーン由来の油を使っている可能性が高いです。また、甘味料はほとんどコーンから造られていますから、甘みのある清涼飲料水には含まれていると考えられます。また、煮物の味付けにもコーン由来の水飴などが使われていることが多いようです。
また、鶏、牛、豚などの飼料はほとんどすべて遺伝子組み替えの農産物を含んでいます。牛乳も乳牛がほぼすべて組み換え作物で育っていますから、組み換え関連商品です。卵も組み換え関連商品です。
遺伝子組み換え食品を一切摂取しないということは極めて困難で、それをしようとすれば別のリスクを表示させかねないような状態になっています。まずは、このような現実を踏まえて、遺伝子組み換え食品とのつきあい方を考えるべきだと思います。
遺伝子組み換え食品を拒否できなくなるからという理由でTPPに反対するのはおよそ勝ち目のない戦だと思います。TPPは日本のあるいは利根沼田の農業をどう守りどう育てるかといった農業政策上の観点で議論すべきではないでしょうか。
投稿: 杉山弘一 | 2012年5月28日 (月) 10:09
トム・ホーンのユー・チューブの講演で、腫瘍で体が二倍ほどに膨れあがったラットの写真が紹介され研究者の名前としてイリナ・エルマコヴァの名が出ていました。杉山さんの指摘された女性と同一人物のようです。トム・ホーンはこの実験をヴェリファイ(立証)されたものと判断しているようです。小生が主張しているのは、この実験が信憑性に欠けるとしても、遺伝子組み換え生物についての科学的評価については定説がまだない、という事実です。つまり、科学的に不可解な領域に属する問題だと言っていいでしょう。小生は現在という時代は科学的に未解明の領域でも決断しなければいけない時代であることを痛感しています。大いに論議するしか方法はないと思います。アメリカという国は技術革新に甘い傾向があり(その方が儲かるから)、悪いことにそれが制度化されます。御存知のようにアメリカの貿易取引の制度を標準化することがTPPの狙いです。遺伝子組み換えが有害だと主張しても輸入禁止はできなくなります。アメリカ国内の制度を受け入れるというのがTPP加盟国の義務で、もし違反すると、途方もない損害賠償訴訟を起こされるでしょう。小生はそんな危険な協定は結んではいけない、と考えています。(峯崎淳)
投稿: 峯崎淳 | 2012年5月28日 (月) 10:13
ロシア科学アカデミーのイリナ・エルマコヴァ博士のラットの実験は、政治的思惑に目がかすんだ杜撰な実験例として有名です。
実験の問題点とはこういうことです。
実験に用いた遺伝子組み換え大豆は生のまますりつぶしペースト状にして食べさせたと言うことです。生の大豆にはレクチンなど内臓疾患につながる毒物が含まれていますがそれをまったく評価していないのです。そして、非組み換えとして用いたのは大豆そのものではなく大豆加工食品だったというのです。もちろん加熱処理して毒性は消してあります。それだけではなく、遺伝子組み換え大豆とは栄養組成がまったく異なるものだったというのです。
(以上 松永和紀著「メディア・バイアス」光文社新書より)
これでは、まともな科学者はまったく相手にしません。それどころか、こんなデタラメ実験を引き合いにだして遺伝子組み換え食品の危険性を訴えれば訴えるほど、逆効果になるとさえ思います。
遺伝子組み換え食品の科学的危険性はまだまだ調べる余地がありますし、倫理的問題はたくさん残っています。そういうことを真面目に研究している人に迷惑がかかるだけだと思います。
投稿: 杉山弘一 | 2012年5月28日 (月) 10:33
<遺伝子組み換え生物についての科学的評価については定説がまだない、という事実です>
これは全くの誤解だと思います。少なくとも、イリナ・エルマコヴァ博士がラットの実験で使った大豆(モンサント社の除草剤耐性大豆)のについては、危険性は無いというのが科学的定説です。(というか、科学者に反対意見はないかと。)
また、遺伝子組み換え食物については、安全なものも危険なものも良くわからないものもあるというのが科学的定説です。きのこに毒きのこと食用きのこがあるのと同じです。
そして、食用していいかどうかの基準値も長い議論の上造られました。これも科学的定説と言って良いと思います。
遺伝子組み換え食品について現在の問題は、感情の問題であり、リスクコミュニケーションの問題、倫理上の問題です。
科学的定説はあるけれども社会的定説が出来ていないということだと思います。
<遺伝子組み換えじゃが芋を食べてる人に呼吸器系の病気が増えている事実も大企業が発表を妨害していると言っています。>
本当に大企業が発表を妨害していたら、「発表を妨害している」と発表することも出来ません。こんな発言をする暇があったら、その事実を発表すれば良いだけです。この発言一つとっても、トム・ホーンなる人物がデタラメを言っていることは明白です。
そもそも、アメリカのジャガイモはほどんど遺伝子組み換えです。それを、何億人もの人が何年間も食べ続けて呼吸器系の病気が有意に増えているとしたら、それは何万人以上の数でしょう。その大企業にそれをすべて隠蔽するほどの力があるくらいなら、遺伝子組み換え作物など作らなくても金儲けはいくらでも出来ると思います。
投稿: 杉山弘一 | 2012年5月28日 (月) 22:30
イリナ・エルマコヴァの実験が科学者たちにどう評価されているのか、小生が根拠としているのはトム・ホーンの30以上も遺伝子組み換えの世界を取材し、その分野の第一人者と言われる科学者たちにも信頼されているジャーナリストであることだけです。他に根拠はありません。小生も勉強します。杉山さんのご指摘の通り、遺伝子組み換え製品が米国農業の大勢を制しているのは事実ですが、安全と決めるのは早計でしょう。ジャガイモに組み込まれた蛾の遺伝子が防虫だけの作用しかないということは証明されていないからです。
小生が遺伝子組み換えの技術の発達に関心を持つのは、それが今では人間の遺伝子組み換えにまで研究が及んで来たからです。
人間という種と他生物の壁が破壊され、人に超音波を聞く虫や蝙蝠の遺伝子を組み込むような研究がなされているからです。超人間を作る研究が米国だけではなく中国でも「軍事研究」として行われていることに衝撃を受けます。このままでは人類はどうなるのか? 戦争のために作られる「新種」の人類というSFの世界が展開しようとしています。その「新種」の人類にも人権を認めるか否かが問題に(議論のうえで)なっているのです。小生はTPPが単なる貿易協定の形を取った文化破壊、生活文化の否定につながることを恐れます。
米国で大勢の人々が食わされているからと言って、われわれまで遺伝子組み換えを拒否する権利を失うのは嫌です。小生はNFTA(北米自由貿易協定)のカナダの例をあげました。これはカナダ政府が有害だという理由でガソリンに混入を禁じていた神経性の毒物(多分鉛化合物だろうと思います)が米国の燃料会社に非関税障壁として訴訟を起こされ、カナダ政府が敗北し、混入を許可したことがあったからです。自由貿易協定がどんな意味を持つかおわかりいただけると思います。
投稿: 峯崎淳 | 2012年5月30日 (水) 06:01
<安全と決めるのは早計でしょう。>
安全と決めつけているつもりはまったくありません。そもそも安全な食べ物など存在しません。絶対安全な食べ物しか食べないと言うことは何も食べないと言うことです。
例えば、ジャガイモにはソラニン等の毒物が含まれていますが、我々は普通に摂取しています。http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/higher_det_08.html
安全とはリスクとメリットを比較してどこまで認容するかの問題です。放射能の問題もそうでしたが、絶対安全な食品を求めると言うことは幻想でしかありません。
<人間という種と他生物の壁が破壊され、人に超音波を聞く虫や蝙蝠の遺伝子を組み込むような研究がなされているからです。>
これは倫理上の問題で科学的安全性とは関係ないと思います。遺伝子組み換えとは違いますが、クローン人間をつくるとなれば、科学的安全性とは関係なく私は反対です。
<小生はTPPが単なる貿易協定の形を取った文化破壊、生活文化の否定につながることを恐れます。>
同感ですが、それは遺伝子組み換え食品の危険性をいう理由にはならないと思います。
<米国で大勢の人々が食わされているからと言って、われわれまで遺伝子組み換えを拒否する権利を失うのは嫌です。>
米国だけではありません。日本人も遺伝子組み換え食物を食わされているのが現実です。そのうえで、遺伝子組み換え食品を拒否する権利は尊重すべきだと思います。ただし、ほとんどの方は知らないうちに食べていますから、その権利を行使するのは、膨大な知識が必要です。また、現状では膨大なお金も必要ですし、よほど気をつけないとかえって食の安全を犠牲にすることになるでしょう。
<自由貿易協定がどんな意味を持つかおわかりいただけると思います。>
自由貿易協定に反対する理由が危険な遺伝子組み換え食品を食わされるからで、遺伝子組み換え食品が危険な理由は自由貿易協定によって文化が破壊されるから、という循環論になっていると思います。
ここは、遺伝子組み換えは切り離して、単に、文化が破壊される恐れがあるから自由貿易協定に反対という方が説得力が増すと思います。
巷に蔓延している遺伝子組み換え危険論はほとんどエセ科学の類です。TPP反対にそんな遺伝子組み変え危険論を持ち出せば、科学的思考に新和的な人は猛烈な拒絶反応を起こします。私もその一人です。
投稿: 杉山弘一 | 2012年5月30日 (水) 06:48
小生がTPPに驚異を感じているのは、小生が食いたくないと思い、家族にも食わせたくないと思っている遺伝子組み換え作物を拒否する権利を奪われることです。これは遺伝子組み換え食物に毒性があるかどうかの問題とは直接には繋がりません。ジャガイモにソラニンが含まれていても食っている人が大勢いることも関係ありません。
小生の友人でジャガイモを食べると必ず下痢をする男がいました。牛乳を飲むと下痢その他の症状が出て一生牛乳もアイスクリームすら口にできない人も知っています
(実は小生の母親です。こういう性格を持っているのが食物です。アレルギー症状を考えてみてください。蕎麦アレルギーや小麦アレルギーの患者はほんのめに見えないような微量の原因物質を含んだものを食べただけで死の危険さえある発作を起こします。ですから、食い物には、嫌なものを拒否する権利を人は持っていなければいけないと思います。
TPPはその基本権を奪う危険のある条約(貿易協定)です。TPPやNAFTAのような貿易協定には恐ろしい罠が仕掛けられていると小生は感じます。貿易障壁といういちゃもんをつけて相手国の関税自主権を骨抜きにする罠です。
日本政府や財界のTPP賛成論(平成の開国)を唱えている軽薄な愚か者を見ていると、売国奴と罵りたくなってしまいます。TPPで失うのは日本の米だけではありません。農業だけではありません。よくお考えください。
投稿: 峯崎淳 | 2012年5月30日 (水) 14:51
<小生がTPPに驚異を感じているのは、小生が食いたくないと思い、家族にも食わせたくないと思っている遺伝子組み換え作物を拒否する権利を奪われることです。>
その権利は尊重すべきものだと思います。ただし、TPPとは関係なく、その権利はすでに奪われています。
<これは遺伝子組み換え食物に毒性があるかどうかの問題とは直接には繋がりません。>
まったくその通りだと思います。
嫌なものを嫌という権利は尊重されるべきですが、そのためにデタラメな実験までやって、ありもしない危険性をでっち上げて、「みんなで嫌と言おう」ということには反対です。
投稿: 杉山弘一 | 2012年5月30日 (水) 16:26
日本の遺伝子組み換え食品反対運動のリーダーの一人が安田節子氏です。
http://www.yasudasetsuko.com/
最近は放射能関連でデタラメを連発していますが、遺伝子組み換え反対が本業のようです。本業でもデタラメの連発です。
たとえば、遺伝子組み換えトウモロコシを食べたマウスに生殖障害
(2008年11月11日 オーストリア、ウイーン発 グリーンピース・インターナショナルより)
http://www.yasudasetsuko.com/gmo/column/081214.htm
ここの安田氏のコメントだけ見るともっともらしいですが、畝山智香子氏の食品安全情報blogの該当記事を見るとこのオーストリアの生殖試験には科学的価値はほとんどないことがわかります。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20090109
安田氏のいってることはみんなこんなレベルです。
投稿: 杉山弘一 | 2012年5月30日 (水) 18:03
<小生がTPPに驚異を感じているのは、小生が食いたくないと思い、家族にも食わせたくないと思っている遺伝子組み換え作物を拒否する権利を奪われることです。>
面白いですね。みなかみ町のサッカー場整備事業計画に<ごみの上でプレーしたくないし子供にもさせたくなかった>という理由で反対した人たちとよく似ています。類は友を呼ぶ、ということでしょうか。いっそのこと、彼等に倣って「直訴」というのはどうですか? 議会軽視じゃないか、という疑問が来ても、結果として計画が中止になったんですから、オバマ大統領に直訴っていう手もあるかもしれない。トム・ホーンの講演が極めて平易な英語である、と分かるぐらいの英語力があるのですから、「良心の叫び」を「躍動感溢れる表現」で訴えてもらいたい。日本の抹茶アイスを手土産にでもすれば、意外とオバマも・・・。期待しています。
<食い物には、嫌なものを拒否する権利を人は持っていなければいけないと思います。>
私もそう思いますが、単純にジャガイモや牛乳を悪者のように言うのはどうでしょうか。アルコール飲料が体に合う人、ビールひと口で真っ赤になる人がいるように、それらを摂取する側の我々の体質にも関係しています。この人たちは生活の知恵として、そういうものを取らないように心がけているでしょう。嫌なものを拒否する権利を主張するのは分かりますが、TPP条約締結が避けられない流れであるなら、特定の食物が体質に合わない人、アレルギーを持っている人がトラブルに遭わなくて済むように、分かりやすい成分表示の義務付けの徹底を求めてゆくのは重要な手だと思います。食の安全に神経質になっている人たち、ストレスをため込む危うさと引き換えに、必要以上に過敏になっている人たちにも、重要な情報になるはずです。
<TPPで失うのは日本の米だけではありません、>
峯崎さん、あなたは「沼田とエネルギー問題」の中で<日本産の米に含まれているヒ素の毒性はセシウムに換算すれば何百ベクレルになるかわからないほど強い。そんな発癌性のあるヒ素を含んだ米を毎日食べながら、椎茸の100ベクレルに恐れをなす矛盾は滑稽である。>と書いています。そんなに毒性の強い米なら要らないと言うのか、発癌性のあるヒ素を含んだ米でも、TPPで日本の米が失われてしまうのは困ると言うのか、どちらなんでしょうか? 私には矛盾しているとしか思えませんが。
<日本政府や財界のTPP賛成論(平成の開国)を唱えている軽薄な愚か者を見ていると、売国奴と罵りたくなってしまいます。>
「バカ呼ばわりは言論の自殺行為である」と私に教えてくれたのは、峯崎さん、あなたです。そのあなたが、日本政府や財界のTPP賛成論者を軽薄な愚か者と呼ぶ。軽薄な愚か者=バカ。私にはバカ呼ばわりとしか聞こえないんですが、どうでしょう? それでも、あなたが「トム・ホーンの2」で前言を撤回したことを、私は受け入れます。しかし、このTPPの問題については研究会を開こうと言い、「今日という豊かな生活」、「不確実なものと官僚的思考」、「沼田とエネルギー問題」ではしきりに議論を呼びかけている。言論の自殺行為をした、という自覚が欠けているとしか思えません。
なお、このコメントはTPP問題に賛成か反対かの認識では書いていません。「見当はずれあるいは志が低劣で答えるに値しないと考え、黙殺する」のは、あなたの自由です。それによって、黙殺に義があるとは考えない私があなたを判断するだけです。勝手に私をTPP賛成派と決めつけ、アメリカ一辺倒の売国奴、オバマのアス・キッサーと捉える愚は見たくありません。
投稿: 木暮溢世 | 2012年5月31日 (木) 06:25