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2012年5月14日 (月)

今日という豊かな生活

今朝(5月14日)の毎日新聞の風知草欄に「山田孝男という記者が「過剰と言う病」と題して書いている。山田は小食を勧める健康本が売れているている世相を指摘、経団連の研究機関が発表した2050年の経済予測リポートについて問題点を厳しく衝いている。この予測によれば、「このまま経済成長を怠れば、(日本は)一人当たり国内総生産(GDP)でやがて韓国に抜かれ、先進国から転落する」という。このリポートは序文で「いかに経済社会の活力を維持し、豊かな国民生活を実現していくかが問われている」と強調しているが、豊かな生活とはなにかを問い詰めてはいない。山田は言う。「意地悪く言えば、「激うま激安」「デカ盛り」の爆食で病気になっても、薬や医療の支出でGDPがふえるなら結構だという感覚である。小食や断食に対する関心の高まりが、飽食した一部の金持ちの気まぐれだとは思わない。これでもかとばかり消費を煽る現代資本主義への疑問。過剰は苦痛という自覚。そんな不安が人々を書店へ駆り立てる。{先進国」とは何か。「先進的」とはどんなことか。小食健康本ブームは根本の問い直しを迫っている」。
山田も今日という時代が「科学的に不確実なことがらについて決断を求められる時代であること」という認識に通じる問題意識をもっているひとのようだ。大量生産、大量消費という現代資本主義の行き着いた先がカジノ資本主義の無明世界であったという幻滅。小泉の新自由主義改革の行き着いた先が、派遣と派遣切りのささくれだった世界であったこととよく似ている。ではどうすればいいか?これが今日生きているわれわれの課題であるが、私にははっきり見えているビジョンは、まだ、ない。老人に特有の回顧癖的感傷的思いだけは、ある。小泉が登場する前の一時期「一億総中流」と思っていた時代が懐かしい。自殺もいまほど多くなかった気がする。世間の人々の安心感が違っていた。のんびり生きることが許され、血眼にならずとも生きてゆけた。今野田民主党政権がやろうとしている消費税増税もTPPも一億総中流的世界から遠ざかる方向に向かうものだ。誰かを血祭りにあげ、弱者を人身御供にする政策である。私は今こそ議論を盛んにしどんな社会に住みたいかみんなが意見を出し合う時代が来たことを確信している。

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コメント

消費税増税には反対です。

よく「増税する前にやるべきことがある」と言いますが、私もそう思います。

みなかみ町の遊神館(町営の日帰り温泉施設)のロビーに、買い物難民対策の国の補助金2000万円を使って、買い物コーナーが造られました。

来て見れば判りますが、遊神館の目の前に商店があり、食料品から日用品・酒が売られています。

国は現地をぜんぜん見ないで、補助金をOKしたのかな?と思っています。

書類だけ整っていれば国は補助金を出すのでしょうか?

こんな税金の使い方をそのままにして、消費税増税なんておかしいと思います。

一般的に、国から地方への補助金は、役に立たない赤字施設を増やす効果があるのではと感じています。

現代でも大量生産は威力絶大です。

Iフォーンや液晶テレビ、太陽光パネル、自動車など、大量生産に成功した会社が覇権を握ります。

自動車は年間1億台が売れる時代になろうとしていますが、フォルクスワーゲンやトヨタ、GMが年間1000万台の販売を目指し、一生懸命取り組んでいます。

やはり、豊かな生活を目指すのが良いと思います。

車は便利ですし、携帯電話も便利です。

スマホも便利ですしコンビニも便利です。

コンビニなんか名前からして便利です。

日本は世界に負けずに石油・石炭をどんどん使い、経済発展をして、若者がまともな職場に就職できる国になるべきです。

大学生が就職できずに150人も自殺するなんて悲劇です。

ドイツでは若者がみんな就職できます。

日本だってドイツ並みの工業国なのですから、頑張ればみんなが就職できる明るい国をつくれると思います。

島崎栄一という男、みなかみの民度を表しているね。
ひとりだけを見て、全体を決めつけるのも無理はあるけれど、
これで550票をとって町議になったというのだから、
確実にみなかみの民度の一面は表している。
まるで新しいオモチャを見つけてはしゃいでいる子供のようだ。
ブログの趣旨どころか、周りもまったく見えていない。
大人力は、かけらもない。

批判するときは本名名乗らないといけないんじゃなかったっけ?

<どんな社会に住みたいかみんなが意見を出し合う時代が来たことを確信している。>

 先日、14年乗った軽自動車を入れ替えました。エアコンが故障したところにエコカー減税が後押ししました。
 消費拡大策に乗せられているなと思いつつ、自分のことになるとこういう行動をとってしまいます。

 車は、第3のエコカーと宣伝しているミライースですが乗ってみるとたしかに燃費が良い。ぎりぎりまで軽量化を図った成果でしょう。おまけにアイドリングストップ機能まで付いていて交差点で停止するとエンジンが止まり、節約したガソリンの量がミリリットル単位で表示されます。
 これだけの車を造り商品にする技術力にはほんとうに感心します。開発者の努力は大変なものだったでしょう。トヨタのハイブリット車もすごい技術だと感心します。
 こういった先進的な技術開発を生み出す原動力の一つが大資本であり利益優先の資本主義であることは否定できません。ただし、それだけではこれだけの商品は出来ないと思います。開発スタップの心意気のようなものやそれを許す経営者があって始めて出来るのだと思います。 
 エコを売りにした車を買い、便利になり、ますます車に乗るようになります。消費者のそういった経済行動で日本経済が回り、資本が大企業に集中していく・・・
 どこかで、この循環の軌道修正が必要だと感じながらも、車に乗って消費をし、収入を得るために消費を推奨すしています。 
 自分のこととなると難問です。

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