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メンバーの裁判

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2012年3月11日 (日)

「日本一優しい村」なのだから。

 日本青年会議所が2月下旬から3月上旬にかけて、焼却施設や最終処分場を持つ998市町村の首長に対して行った岩手、宮城の災害がれき受け入れ意志についてのアンケート結果が朝日新聞(3月8日付け)に載った。それによると、7日現在で590人から回答があり、116人(回答全体の20パーセント)の首長が要請があれば「受け入れてもよい」と答え、160人(27パーセント)が「受け入れたくない」としたそうだ。残る314人は検討中や未回答。
 では、片品村ではどうなのか。日本の政治家、戸丸広安村議会議員のブログ(2月25日付け)によれば、前日(24日)に開かれた議会との全員協議会でこの問題が議題に上り、東日本大震災が起きて早々に南相馬市からの被災者1000人を受け入れると発表し、その決断力と太っ腹を世に知らしめた千明金造村長は、村としては当面、岩手、宮城の災害がれきの受け入れはしない、と言ったそうだ。理由は、片品村は「首都圏の水がめ」であるためだという。
 首都圏の水がめという言い方で言えば、確かに利根川上流の北毛全域が首都圏の水がめと言えるが、では中之条町の新町長が就任早々に中之条町、東吾妻町、高山村との連合で受け入れる、と発表したことをどう位置付ければいいのか。
 09年8月に「沼田利根環境オンブズマンの会」なる架空と思われる組織が出した怪文書に端を発した千明金造片品村村長の産業廃棄物不法投棄疑惑を思い出す。「姑息な真似はしない。」、「千明金造は、即刻、辞職せよ!」、「千明金造は、村長選出馬を辞退せよ!」に書いたから、知らなかった人は読んで3年前に発覚した、村長による長年にわたる産廃不法投棄疑惑の事実を知って欲しいし、直後の9月定例議会で村長が曝した醜態を思い出して欲しい。同年12月定例議会で、萩原日郎元議員がその産業廃棄物の分析結果のデータまで示して追求した疑惑に、村長は許容量の5.67倍にあたる1.7mg/lの鉛またはその化合物を"この程度"は"問題ない"と答え、太っ腹?なところを見せている。
 そこで、一住民である私からの提案だ。岩手、宮城の災害がれきを他の都道府県の自治体が受け入れるときには、放射線量を測定し、"この程度"は"問題ない"と判断したものを受け入れるわけだし、焼却前にも線量を測定し、焼却灰も測定するわけだから、"この程度"は"問題ない"だけの量を片品でも受け入れてはどうか。焼却灰を片品川に捨てるわけではないのだから、首都圏の水がめだから、という気遣いは要らないと思うが、どうだろう。焼却灰を地中に埋め、その浸透による水への影響を心配するのなら、1.7mg/lの鉛またはその化合物だって心配じゃないのか。それとも、10トントラック3台分の"この程度"は"問題ない"のか。
 ちなみに、戸丸広安議員はがれき受け入れについての彼の考えは一切ブログに書いていない。実質人口が5000人をきった僻地の片品村に置いておくのはもったいないくらいの"日本の政治家"なのだから、ぜひ、先生の貴重なご意見をお聞きしたいところだが。(木暮溢世)

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「日本一優しい村」なのだから。を参照しているブログ:

コメント

3月8日の上毛新聞
http://www.raijin.com/news/a/2012/03/08/news05.htm
によれば、中之条の折田町長がこんな発言をしています。

「自分の不用意な発言で住民に不安を与えてしまった。(受け入れを検討している)がれきの安全性をきちんと説明すれば、必ず理解してもらえると思う」

 東日本大震災が起きて早々に南相馬市からの被災者1000人を受け入れる決断をした金造村長のことですから、きっと同じように考えを改めてくれることでしょう。
 
 そう期待する理由があります。

 金造村長がこの発言をした全員協議会の後の3月6日、県、県内の市町村および事務組合による東京都のがれき処理施設の視察が行われました。沼田市と片品村で構成される利根東部衛生施設組合もこの視察に参加しました。そしてこの視察でがれきの放射能がまったく問題ないことが確認されています。どこをどうつついても放射能を理由に反対する理由など見つかりません。視察後も反対しているとしたら、何のための視察かまったく解りません。
 
 もっとも視察などしなくても、1月31日に東京23区清掃一部事務組合が公表しているデータを見れば明らかだったのですが。
 http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/topics/onagawa.html
 まあ、行ってみて確認することは無駄ではないでしょう。

瓦礫の受け入れに関しては、国の原子力政策に批判的な河野太郎議員が解りやすい説明をしています。一読の価値あります。

震災がれきの受け入れに賛成する
http://www.taro.org/2012/02/post-1159.php

震災がれきQ&A
http://www.taro.org/2012/02/post-1161.php

震災がれき Q&A その2
http://www.taro.org/2012/03/post-1171.php

 河野太郎議員はよく勉強していて原子力の本当の問題点についてきちんと理解していると感じます。今もっとも反対すべきは震災瓦礫受入でも、原発再稼働でもなく、六ヶ所村の再処理施設の稼働だと思います。

戸丸広安議員のブログには笑いました。

がれき受け入れについてのご自身の考え方を一切表明しないばかりか、他の新聞記事などを貼り付けたものばかりです。その引用(引用というよりコピペですね)した記事にはこうあります。

「受動から能動へ-。議会人の覚悟が問われている。」
「今の政経塾出身議員に、松下の哲学、理念は全くない」

哲学・理念をもって能動的に活動する議員は、ブログで自らの意見は表明しない・・・

片品むらんてぃあ
http://d.hatena.ne.jp/Mulunteer/
のメンバーが、金造村長の「当面、岩手、宮城の災害がれきの受け入れはしない」の発言にどう反応するか興味深いです。
是々非々で、自ら調べ、自ら考え、自らの意見を表明し行動できるか、それが問われていると思います。

戸丸広安、笑っちゃうでしょ。

 自身の考えを一切表明しないんじゃなくて、自身の考えはないんですね。地上5センチを浮遊している、という所以です。千明金造村長と共に頑張る議員でありたいって言う奴ですから、与するのも敵するのも自由ですが、その意識すらない。要するに、議会というものを理解していない。自身がただの追認であるという認識もない。
 これで学部をふたつ出ているっていうんですから驚きです。初出馬(無投票)のとき、肩書はジャーナリストでした。50そこそこのジャーナリストが片品にいるはずないだろ、というか、50そこそこで平然と片品にいられるジャーナリストです。2期目は投票を経て、最下位ながら当選しました。住民のレベル以上の自治体にはなりえない、を証明するような議員です。それでも“日本の政治家”。まあ、統一教会の認識ですけど。


片品むらんてぃあ、ウーン?!
 
 通常のボランティアとは違うらしいですからね。その後の代表のブログを見ていると、確かに通常のボランティアとは違う。三つ子の魂百まで?

3月6日 読売新聞
岩手のがれき放射性物質濃度
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=55511

【3月5日】岩手県内の災害廃棄物試料の放射能濃度等の測定結果(廃棄物・リサイクル課)
http://www.pref.gunma.jp/houdou/e1700025.html

沼田市外二箇村清掃施設組合のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/numataseisou

沼田の焼却灰の放射性セシウムが1500~3000Bq/kg 程度です。岩手のがれきは590Bq/kg 程度。震災がれきを受け入れた方が放射性セシウム濃度は下がると言うことです。

日本青年会議所のアンケート結果オリジナルです。

http://59.106.16.150/shiryou/120308_questionnaire.pdf

調べもせずに、問題から逃げている首長が多いことに驚きました。

片品村は「首都圏の水がめ」だから、岩手、宮城の災害がれきの受け入れはしない、といった金造村長の発言が如何にバカげているか。

こういうことです。

広域処理の対象となるがれきの放射性セシウムの基準値は240Bq/kg、または480 Bq/kg以下(施設によって異なる)です。そして、宮古や山田町での実測値は18Bq/kg以下となっています。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=55511

一方、食品の暫定基準値が500 Bq/kg、4月から厳しくなって100 Bq/kg。飲料水の暫定基準値が200Bq/kg、4月から10 Bq/kgです。

食べ物・飲み物の新基準値と同レベルのものをフィルターのついた焼却炉で管理して燃やすのです。

なお、金造村長の身体は、100~150Bq/kg程度です。

 「首都圏の水がめ」でも、片品村は下水道の施設が完備していません。それでも村長に言わせれば、片品村は「首都圏の水がめ」です。
金造村長の発言が如何にバカげているか? バカげているのは発言だけではありません。なぜ、あんな奴をこの村は村長にしたか。
 食品の暫定基準値が4月から厳しくなって100Bq/kg。金造村長の身体は、100〜150Bq/kg程度? これまでも食えねー奴でしたけど。

 ちなみに、被災地のがれき処理について、処理施設を被災地域内に大プロジェクトとして造るべき、との金造の考えが戸丸広安のブログで紹介されています。http://blogs.yahoo.co.jp/katashina2007/65017433.html
南相馬の人たち1000人のいち早い受け入れ決断で男をあげて、片品を「日本一優しい村」にした村長にしては、まるで他人事ですね。
 それにしても広安、学部ふたつ出て、ジャーナリストでって、これ、ペンで飯を食ってきた奴の文章じゃないでしょ。支離滅裂で、バカさらしているだけ。まさに地上5センチを浮遊している“日本の政治家”。

最近眼がわるくなってきまして・・・

「パンで飯食ってきた」と読んでしまい、パン屋さんだったのと思いました。パンで米は食えないだろうとも・・・パン屋さんに失礼ですね。

さて本題です。
「がれき処理は政府の責任で行うべきこと」を他人事のように言う神経が信じられません。
 津波の被災地はがれき処理に必死になっているまさに今なんですよ。そして片品も沼田もその岩手の宮城よりも放射能汚染されているのです。そういう危機感がまるでない。

 そもそも金造村長と広安議員は、福島の瓦礫と岩手宮城の瓦礫の区別がついていませんね。
 「政府がもっとしっかりとしなければならない」と脳天気なこと言ってる暇があったら、自分らがもっとしっかりしろよ。

 片品村で基準値以内だから安全だとしている農産物のセシウム濃度がいくつだと思っているのか。計測器下限値がいくつだと思っているのか。それらと宮古や山田町の瓦礫の18Bq/kgを比べてから、ものを言え。バカ過ぎる。

時事通信社山形支局長中川和之氏による「東日本大震災とがれき処理」
解りやすい記事です。

http://www.jiji.com/jc/v4?id=saigai-haikibutsu000

必至→必死
バカ過ぎる。

ルーキーさん

ご指摘ありがとうございます。訂正しました。

安全安心宣言を出した片品村の農産物の検査結果 
http://www.pref.gunma.jp/contents/000176312.pdf

安全安心宣言を出した片品村の空間線量率 0.044~0.153μSv/h
http://www.vill.katashina.gunma.jp/soshiki/kanko/pdf/hosyasen.pdf

「片品村の数値は人体に影響がない数値です。」とあります。

岩手の災害廃棄物周辺の空間線量率 0.03~0.08μSv/h
http://www.pref.gunma.jp/houdou/e1700025.html

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