尖閣諸島を目指して12日に香港を出港した香港の活動家団体の漁船について、海上保安庁は15日午後5時半ごろ、尖閣諸島・魚釣島の岩場に乗組員7人が上陸したことを確認した。このうち2人は船に戻ったが、5人は岩場から魚釣島に移動したため、現場で待機していた沖縄県警が、5人を出入国管理法違反の疑いで現行犯逮捕した。
海保によると、同船は同日午後に日本の領海に入っており、海保が無線などで領海から出るよう呼びかけたり、放水したりして、退去を促していた。
この団体は、尖閣諸島の領有権を主張する「香港保釣行動委員会」。当初の計画では中国や台湾の活動家の船も参加する予定だったが、船の都合がつかないなどの理由で、単独で尖閣諸島に向かっていた。海保によると、海外の活動家が尖閣諸島に上陸したのは、2004年3月以来という。