明日は、晴れるか。
昨日(7日)片品村で12月定例議会が始まった。ちなみに、議会開催を知らせる片品村公式ホームページにある「議会からのお知らせ」の今日(8日)付けの内容がこれだ。6日夜7時30分の防災無線では確かに議会開催の知らせはあった。傍聴もできる、と確かに言っていた。
このちぐはぐが意味するものは、要するに、ほとんどの村民は村の明日には興味がない、ということだろう。それを村役場も知っている、ということだろう。でも、明日は晴れて欲しい?
定例議会冒頭では5人が一般質問をした。千明道太は村の観光政策について、星野育雄は塗川橋架け替えについて、飯塚美明は村の活性化、観光促進について、今井功は先般の南相馬市からの被災者受け入れに関して、戸丸広安は高齢化に伴う健康対策として冬場の全天候型運動施設建設の意志の有無について尋ねた。
5人の質問への村長の答弁は、共通して「事前通告に従って」から始まり、あのだみ声の早口で、しばしば「元へ」と言って読み違えを正す様は、役場職員が書いた原稿に初めて目を通す棒読みとしか思えない。取り立てて目新しいネタもない退屈なやりとりに、いつもの傍聴のときのように寝不足気味の私は、飯塚のときには居眠りをしてしまった(笑)。
「片品の女はどうだい?」。片品に引っ越して2、3年目の頃、私にこう聞いてきたのが今井功である。古いCMによれば「綺麗な人はより綺麗に、そうでない人もそれなりに」だろうが、そんなことはどうでもいい私は、このひと言で今井功という人物の資質の一面を見た。その彼が4月の村議選で247人の信任を受け、曲がりなりにも当選し、村の明日の方向を決める14分の1の権利を持った。曲がりなりにも、というのは、247という数字の裏に、ある力が働いたという噂は噂として、彼が地縁血縁の選挙で当選したことは間違いないだろうからだ。
区長や組長という役の延長という黴の生えた感覚で、地域で次の村議選候補を決める。地縁血縁は選挙戦術である、と言ってはばからない時代錯誤を理解しない馬鹿がいる。この時代錯誤が先の4年間で議会に新しい風を吹き込んだ男から出馬の機会さえ奪った。それでも、明日は晴れて欲しい?
今井は、南相馬市の1000人受け入れでかかった1億7800万円が国の災害救助法の適用によって、いずれ災害救助金として福島県経由で還ってくる、という周知のことを今さらのように改めて口にし、受け入れ義援金として寄せられた3500万円の使途について厳しく糾すでもなく、さらっと尋ねた上で、先々、南相馬市と姉妹都市、友好都市としての関係を結ぶ意志の有りや無しやを尋ねた。おそらく彼の耳には、ほとんどの村民が受け入れそのものは良しとしても、その運営の仕方に渦巻いている幾多の疑問の声は届いていないのだろう。災害を受けた南相馬の1000人を受け入れたことをネタに、南相馬市に姉妹都市、友好都市の関係締結を呼びかける恩着せがましさを感じる謙虚な感性もないのだろう。
そうは言っても、今井功は古希になって初出馬初当選した議員1年生である。せいぜい議員としてのあり方を勉強をしてもらいたい。冒頭に載せたのは私の手元にある全国町村議会議長会編の「議員必携」の写真である。彼が望むのであれば、いつでも貸そう。
12月定例議会初日のこの日、14名の議員のうち2名が欠席をしていた。ひとりは新人、もうひとりは3期目の議員である。どちらも議会出席より優先させなければならない理由があったのだろう。ただし、定例議会は年4回、それぞれほぼ1週間の日程である。議員という立場と責任を考えれば、日程の調整がつかない、は余程の理由がない限り欠席の理由にはならないはずだ。尤も、3期目の方、1日おきに週3回、沼田まで通わなければならない何よりも最優先させなければならないのっぴきならない理由があることは周知の事実である。先の村議選の折も、それで議員活動は無理だろう、という声がもっぱらだった。それでも時代錯誤の選挙民を相手に地縁血縁の選挙戦術が功を奏したか、256人の馬鹿の信任を受けて当選した。この256人の馬鹿は、奴の頭には片品の明日がないことを知らない。採決の際の、金造に与する1票の存在価値しかないことさえ知らない。それでも、明日は晴れて欲しい? (木暮溢世)
片品は一般質問5人ですか。
沼田はやらせ質問をする議員すらいないのですから。
もはや、市長を擁護しようという議員もいないと言うことでしょうか。
投稿: 杉山弘一 | 2011年12月 9日 (金) 07:30
一般質問5人といっても、○○はやらせ、○○はだんまり度ランキングを意識してのものでしょう。もうひとり○○は? ウーン・・・、わかりません。なんせ奴は地上5センチ辺りを浮遊していますから(笑)。
村の公式HPの「議会からのお知らせ」、慌てて更新されました。♪三日遅れの便りを乗せて〜〜。片品村も平和です。
投稿: 木暮溢世 | 2011年12月10日 (土) 09:04
<一般質問5人といっても、○○はやらせ、○○は・・・>
こんな年も押し詰まった今日、<○○はやらせ>の疑い濃厚の資料が私の手元に来ました。今井功後援会だより(平成23年12月吉日第3号)です。その裏面に今井功の12月定例会における一般質問について、事前に通告しておいた3つの質問と二次質問がひとつと、それらへの村長の答弁が詳細に載っています。
傍聴席から見ていた限りでは、今井功が村長の答弁を一言一句漏らさずメモをとっている様子は感じられませんでしたが、彼が議席でこの資料にある通り記述していたとしたら、彼の能力は半端ではありません。速記者としてもやってゆける。
まあ、いずれ議事録が公開されれば、これがあらかじめ用意されていたシナリオに沿ったものか、質問と答弁を照らし合わせて書かれたものかははっきりするでしょうが。
投稿: 木暮溢世 | 2011年12月30日 (金) 07:20