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メンバーの裁判

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2011年6月17日 (金)

武田邦彦はミスター風評被害だ

  6月8日市民さんからのコメントに対する回答 で、批判した武田邦彦氏ですが、もう狂ってしまったとしか言いようがありません。本当のことを「風評」という不誠実な政府 と題してデタラメ言い放題です。まさに、風評被害そのものです。そもそも、武田氏は原子力推進推進派で、反放射線被曝派かつ親タバコ派というのですから、訳がわかりません。
 以下に引用します。

つまり非常におおざっぱに言うと、

●1ベクレル・・・「このものには放射性物質がついていない」と言える量

●10ベクレル・・「放射性物質は入っているけれど、我慢できる」量

●100ベクレル・・「この食品や物品に触れるだけなら、我慢できる」量

ということになります。

「クリアランス・レベル」という概念は、誰(幼児も)がさわっても、放射線を気にしなくても良いということですから、1ベクレル並です。

次に、放射性物質は入っていても「我慢できる」というのは、1年0.1ミリシーベルトぐらいで、日本のかつての水道の基準でした。つまり「日本人は水だけを飲んでいるわけではないので、水道は1年1ミリの基準の10分の1で行く」ということです。
そして、多くの食品などの基準値になっている100から300ベクレル程度の値は、「空間も綺麗で、水も汚染されていないけれど、この食材や物品だけが汚染されていたら、ここまで我慢できる」ということで、他の被曝と「足し算」しないときのレベルです。

  これを真に受けたら、たしかに現行基準はとてつもなく危険と思ってしまうでしょう。しかし、10ベクレル、100ベクレルなどまったく問題にする量ではありえません。世界中どこに行っても、放射性物質の摂取を1日10ベクレル以下にすることなど不可能です。いや一つだけ方法があります。一切食べない飲まないことです。つまり、飢え死にすると言うことです。
 なぜなら、放射性のカリウム40や炭素14が広く自然界に存在していて、ほとんどすべての食品中に含まれているからです。人間は、毎日、100ベクレル程度のカリウム40や炭素14を摂取しています。そのため、人体には常に6000ベクレル程度の、カリウム40や炭素14が存在しているのです。もちろんそれによって、一生内部被曝を受け続けています。一日も休むことはありません。
 食品を食べる時にカリウム40が何ベクレル入っているか気にするでしょうか。

 そもそも、ベクレルとは何かを基本に返って考えてみると解ります。ベクレルとは、放射性物質の量を表す単位で、1秒間に1個の割合で放射線を出すと1ベクレルになります。原子の世界の出来事なので、通常の単位では小さくなりすぎて表しにくいからこんな単位を使うのです。
 牛乳から、ヨウ素131が1,000Bq/kg 検出されたという場合を考えてみます。
 牛乳1キログラム(約1リットル)に、毎秒1000個の放射線を出す量のヨウ素131が含まれていることです。1000ベクレルとはいったいどのくらいの量でしょうか。
 計算すると、 2.2×10-13グラムであることがわかります。つまり、十兆分の2.2グラムです。

 ところで、甲状腺癌の治療法として、アイソトープ療法があります。放射線で癌細胞を焼くのです。それにヨウ素131が使われますが、その量は50億ベクレルです。副作用はあるけど、癌が焼かれて治癒するのです。それで死ぬようなことはありません。50億ベクレルのヨウ素131を盛っても人を殺すことは出来ないのです。もちろん普通の人が飲んで影響がない量ではありませんが、放射線の世界で、10ベクレルや100ベクレルが如何に小さい量か解ると思います。

 一方、毎日摂取している塩の致死量は約300グラム、アルコールのそれは400ccです。致死量の100分の1~10分の1くらいの量は平気で摂取しています。そのまま比較する訳にはいきませんが、「致死量に比べて量が少ないと言うことは安全だ」と言う感覚がわかると思います。

 10ベクレル以下でなければ我慢できないというのは狂気の沙汰です。デタラメで安全を振りまく進藤氏も許せませんが、デタラメで危険を煽る武田氏も許されるものではありません。(杉山弘一)

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武田邦彦はミスター風評被害だを参照しているブログ:

コメント

問題の多い武田せんセイのこれまでの発言が以下のブログで確認できます。

武田邦彦氏の過去の発言を検証してみる
http://news.livedoor.com/article/detail/5493439/

桐生市民さんコメントありがとうございます。

それにしても、このおっさん酷すぎます。これをご覧になれば、武田邦彦信者の方も目を冷ますでしょう。

呆れた武田語録

1 放射線と人体の関係を研究している人の多くが「放射線を少し浴びた方が発癌性が低い」と考えている。でも,決して口に出さない.口に出すと袋だたきにあうからだが,民主主義だから専門家はおそれずに「本当の事」を言うべきだ。

2 人間が放射線によって障害を受ける最低の放射線は200ミリシーベルト付近ですから。現在の200倍ぐらいに相当しますので、人間に直接的に影響が及ぶということはありません。

3 発癌リスクリスク1.4倍は「毒性がない」と表現しても間違いではないほどの弱い毒性である

 なお、専門的な話になりますが、武田氏の以下の発言は間違いです。炉物理をまったく理解していません。

-------ここから引用------
なぜ安全かというと「温度が上がると中性子を吸収する」という水の性質を利用しているからである。
 何かの間違いで原子炉が原爆のような状態になることがある。そうなると核反応が進み、ドンドン温度が上がる。そうすると水が中性子を吸収して反応を止める。
-------ここまで引用------

 水に温度があがると中性子を吸収する性質などありません。水には中性子を減速させ核分裂を起こしやすくする性質があります。だから減速材と呼ばれるのです。
 温度が上がると水は沸騰し水蒸気になります。その領域の水の分子量は減ります。核分裂を起こしやすくする減速材が減るのです。これが、負のボイド効果です。これは専門家でなくとも、原子炉の勉強を少しすれば簡単に解ることです。

 こんな基礎も理解しないで専門家ずらする人種がいることが原子力を危険なものにしてきたのです。
 このデタラメオヤジが、何の反省もなく、恐怖を煽っています。

原子力は安全なのですか?
計画停電は来ますか?

今、私達は購買するデンキを選べる時代に来たのじゃないかと思います。

つまり、原子力は、要らない。
と言う人々の意見もよくわかりますし。
話が反れるかもしれませんが、杉さんとか放射能の話はナンセンスです。

つまり、デンキを選べる以上。
東電とか、政府は詰んでいる気がします。

そうなんです、私達が使用している電気は、金を払って使っているので。

⑦シックスさん

1「原子力は安全なのですか?」

 そもそも安全とは何でしょうか。ゼロリスクのことをいわれるのであれば、安全ではありません。電力会社や国が言ってた程安全でないこともたしかです。
 どれほど安全なら十分安全か、ということをずっと考えてきましたがいまだに解りません。
 
2「計画停電は来ますか?」

 この夏は、節電と気温次第でしょう。来年はおそらく原発の再稼働を認めない県が多いでしょうから、今年よりも厳しくなるでしょう。代替エネルギーがそれを補うほどになるとは思えません。

3 「今、私達は購買するデンキを選べる時代に来たのじゃないかと思います。」

そうしようという話はわかりますが、まだ来てません。

4 「つまり、原子力は、要らない。と言う人々の意見もよくわかりますし。」
 原子力は要らないという人にもいろいろありますので、一括りにされない方がよろしいかと。


5 「話が反れるかもしれませんが、杉さんとか放射能の話はナンセンスです。」

意味不明です。

6 「つまり、デンキを選べる以上。東電とか、政府は詰んでいる気がします。」

詰んでいるとは何を意味するのかわかりません。

7 「そうなんです、私達が使用している電気は、金を払って使っているので。」

何をおっしゃりたいか、意味不明です。

 最後に、⑦シックスさんにお聞きしたいのですが、火力発電は安全ですか?風力発電は安全ですか?地熱発電は安全ですか?太陽光発電は安全ですか?電気のない(今よりも少ない)生活は安全ですか?

同じような考えの方がいらっしゃいました。

反原発教祖武田邦彦氏について考える
http://blog.livedoor.jp/kamokaneyoshi/

⑦シックスさん
 考えることをやめてしまわれたようですね。都合が悪くなってくると、考えることをやめて、ダンマリを決め込むか、論旨不明の主張を繰り返す。それでは、武田氏と同じです。
 あなたのように、そんな無責任な姿勢の方が多いから風評被害が拡がるのだろうと思います。

武田教授の言ってることは世界の基準からすれば変なことではないですよ。

世界の基準では100万人に一人でも放射線によるがん患者を防ごうとしています。
ちなみに医療でのお話がありましたが、リスクはあります。しかしそのリスクよりも今まさに生命の危機にひんしているので仕方なくヨウ素を使っています。

健康な人と比べるのは不適切でしょう。

たかしさん

武田氏の過去の発言をご確認下さい。議論するのもアホくさくなります。

事故後の今年3月13日
http://takedanet.com/2011/03/post_deb3.html

原子力発電所から漏れている放射性は境界でだいたい1ミリシーベルトから0.1ミリぐらいとされています

放射線としてはわずかな量なので、このくらいの変化が生じても別段、問題はありません。記者会見では変化が問題になっていますが、それは放射線と健康の関係を知らないからです
人間が放射線によって急性の障害を受ける最低の放射線は200ミリシーベルト付近ですから。現在の200倍ぐらいに相当しますので、急性で直接的な影響が及ぶということはありません。

さらに放射線ですぐ死ぬということを考えますと、1シーベルとぐらいですから、その点ではまだ1000倍程度の余裕があります。ちなみに、4シーベルトぐらいになると半分ぐらいの人が放射線で死にます

現在の状態では、原子力発電所の横に1時間ぐらいいても大丈夫でしょう

たとえば、平成21年5月5日のブログ

http://takedanet.com/2009/05/post_dbf8.html

その一例として,常識とは反するが一つの例を挙げたい。それは「放射線に対する生物の防御」である.

一般には放射線はとても危険だと思われている.そして,原子力産業という産業があるので,「安全だ」などと言っても,それは産業の回し者がいい加減なことを言っていると思われるので,本当のところが良く分からない.

マスメディアは「危険を強調する義務がある」と錯覚し,これも正しい情報を流さない.つまり,産業は安全だと繰り返し,マスメディアは危険だと言うので,普通の人は判断ができないのである。

放射線の害を一言で言えば,「放射線で障害を受けることは,少ない.なかなか障害を受けることはできない」と言える。

そして,その理由を一言で言えば,「太陽が原子炉だから.宇宙は原子力ばかりだから」というのが正しいだろう。

武田教授の言うことを真に受けている方が何と多いことでしょうか。ここまで酷いともはや武田教としかいいようがありません。

武田氏の言っていることは、科学技術的に間違いであるばかりか、社会論理的にも大きな問題があります。ついこの前まで被曝の危険はとるに足りないと言っておきながら、まったく逆のことを平気で言っているのですから。氏の言い分を真面目に聞いていたら、間違いなく混乱します。だから、ミスター風評被害なのです。

たかしさんをはじめとする武田氏を信じている皆さん

「世界の基準」などという抽象的な言葉に逃げるのではなく、「ご自分の頭で論理的に考える」と作業をしてください。

「汚染牛乳を西日本に運んで混ぜる」 武田邦彦教授の発言に生産者反論

http://www.j-cast.com/2011/07/12101231.html?p=1

そもそも、武田氏は何も根拠を示さず憶測だけで言っていたのですから、悪質なデマとしか言いようがありません。
 こういうデタラメな輩が、原子力委員会の専門員だったのですから、現場でいくら一生懸命やっても、事故が防げないわけです。

「50億ベクレルのヨウ素131を盛っても人を殺すことは出来ないのです。もちろん普通の人が飲んで影響がない量ではありませんが、放射線の世界で、10ベクレルや100ベクレルが如何に小さい量か解ると思います。」とありますが、健康な人が摂取すると危険なベクレルの量というのは実際どのくらいなのですか?

何をもって「危険」というかによりますが、飲んですぐに影響が出るだろうといわれているのは、100mSv以上の被曝ですので、これを目安にします。

経口摂取の場合は、以下のXを求めます。

X(Bq)×2.2×10-8(Sv/Bq)=0.1(Sv)

ここで、2.2×10-8(Sv/Bq)は以下より
http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/4_1.html

X=約450万ベクレル

 つまり、450万ベクレルのヨウ素を一度に摂取すると、その後50年間(始めの数ヶ月でほとんど浴びます)で100mSvの内部被曝をするということです。ちなみに450万ベクレルのヨウ素というのは、質量にすると約10億分の1グラムです。(ただしヨウ素は甲状腺に集まるので甲状腺だけとればもっと被曝します。)

 安全率を100倍とっても摂取量が万ベクレルという単位にならない限り、心配する必要はないと思います(4.5万ベクレルで1mSV)。
 これは、人体に数千ベクレルのカリウム40があることに照らしても解ることです。

武田邦彦氏のデタラメさについて的確に指摘しているブログがありました。

「原発容認派の武田邦彦氏の発言は見過ごせない」
http://onigumo.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-a0b5.html?cid=84295569#comment-84295569

たかしさん,いいかげん目を冷まして下さい。

町民さん

セシウム汚染牛による内部被曝について安斎育郎さんが述べています。
-----------------------------
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110716/dst11071622180023-n1.htm

安斎名誉教授によると、50万ベクレルの稲わらを毎日1キロ、4カ月食べ続けた牛の肉の放射性セシウムは1キロ当たり約6万ベクレル。人間が200グラム食べても内部被曝(ひばく)は0・2ミリシーベルトで「健康に被害が出る程度ではない」(安斎名誉教授)という。
-------------------------------

 暫定基準を超えた肉が流通していたということは大きな社会問題ですが、知らずに食べてしまったからといって、大きな健康問題ではないと言うことです。行政が流通ルートを解明することは重要なことですが、一般市民が食べたかどうかを気にしても何も良いことはないと思います。

数千ベクレルつねにカリウム40によって被ばくしている人体に、さらに数千ベクレルのヨウ素131を摂取したとき、合計した総被爆量が万単位になったら危険になりますか?

 少しは、ご自分で考えて欲しいと思いますが、何をもって危険というかは、それぞれの場面での判断です。
 必要がなければ摂取すべきではないでしょう。そういう意味では危険です。ただし、暫定基準値を大幅に超えている食品が流通していない限り摂取することはないと思います。

 ただし、気づかずに摂取してしまったのであれば、心配する必要はないと思います。こういう意味での危険はありません。 

 長年反原発運動をリードしてきた放射線防護学の安斎育郎氏や野口邦和氏が解りやすい本を書いていますので、読んで下さい。

 武田邦彦氏が週刊新潮に叩かれました。まだ、記事を読んでいませんが、あれだけデタラメ言って荒稼ぎしているのだから当然でしょう。

 叩かれるのは当然だが、慎重に批判は的外れとの意見もあります。このへんが妥当な批判だと思います。
http://soitgoes.blog110.fc2.com/blog-entry-1420.html

それにしても、震災後に緊急出版した本がなんと7冊というのはすごい。出す方も出す方ですが、買う方にも問題ありです。 

武田さんについては、私も気候変動の時からみていました。武田さんはおきまりの手口で、だまされるフォロワーが続出しているようですね。だまされるフォロワーって、本当に自分で情報を処理出来ないようです。
http://blogs.yahoo.co.jp/eng_cam_fld_tgs/folder/1028127.html

綾波シンジさんコメントありがとうございます。

22日、武田センセは特大の場外ホームランをかっ飛ばしました。

http://takedanet.com/2011/08/post_5847.html

100ミリシーベルトで0.5%がいつのまにか1ミリシーベルトで0.5%に。武田センセ、「数字を誤魔化して」ってこういうことじゃないですか。それとも、ついに掛け算もできなくなったのでしょうか。

医師のNATROMさんが、詳しく解説しています。
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20110822#p1

綾波さん、NATROMさんのブログにもコメントされてましてね。

そうです。NATROMさんのところからこちらにたどり着いたと記憶しています。よろしくお願いします。

気候変動問題その他の話題でも、多くの場外ホームランをかっとばしてこられてますよね。

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