箸休めに、こんなのはどうだ?
今日の東京新聞を読んで、久しぶりに大笑いした。「沼田市が緊急節電計画 節度あるクールビズで」と題されたこれだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20110606/CK2011060602000067.html
福島原発事故で懸念される夏場の電力不足に備え、庁舎内の冷房温度を28度に保つよう調整、必要のない照明や事務機器のスイッチを切る、これらを今月から始めており、十月末まで実施する、とする緊急の節電計画はいい。
笑わせてくれたのはクールビズについて、だ。男性職員のノー上着、ノーネクタイ、ワイシャツ姿を認める、は分かるが、スラックスの着用は認める、とはどういうことだ? スラックス着用を規制する姿? やめよう、想像すらやめよう。
女性職員は「胸元、袖ぐり、腰回り、スカートの丈などについて、市民から無用な肌の露出をしていると取られない服装」と規定、香水やマニキュア、アクセサリーの着用も不可、だと。ギャバクラじゃあるまいし。
市民の間からは「沼田市の職員は優秀な公務員。子どもの服装検査じゃあるまいし」との声もあるらしいが、市総務課は職員にこれらをわざわざ文書で呼びかけている、というから、市職員を優秀な公務員と思っているのは何も知らない市民だけで、総務課はツテやコネで入った職員の質のほどは分かっている、ということだろう。
他にも、男性職員には「髪型、髪の色、整髪料、ひげなどで、市民に不快な印象を与えるのは不可」とあるそうだが、職員の姿形はともかく、市民にいちばん不快な印象を与えているだけじゃなく、市民に不利益な現況をもたらしたのが、あの"利根村のオッサン"星野巳喜雄じゃないのか?
(沼田太一)
女性職員は「胸元、袖ぐり、腰回り、スカートの丈などについて、市民から無用な肌の露出をしていると取られない服装」
おいらとしては、女性職員の肌の露出は必要なんだけど。
投稿: 市民 | 2011年6月 6日 (月) 16:42
これくらいしか独自の政策が思いつかないということでしょう。
「夏場の電力不足に備え、庁舎内の冷房温度を28度に保つよう調整、必要のない照明や事務機器のスイッチを切る、これらを今月から始めており、十月末まで実施する、」
アホ丸出しです。
第1に、電気は基本的に保存しておけません。だからこそ、夏場のピーク電力が問題になっています。今、節電してもそれは今の節電でしかありません。夏の電力不足には何も効果がありません。
第2に、必要のない照明や事務機器のスイッチを切るのは当たり前のことです。原発事故の有無にかかわらず普通にやることです。これをわざわざ発表することはおかしいでしょう。10月末で終了することでもありません。
第3に、この夏のピーク電力をカットしようという取り組みは(その是非はおいといて)、必要のない電力を使わないようにというものではありません。必要がある電力であっても、優先順位の低いもの、代替え手段がとれるもの、時間帯をずらすことでがきるものは、ピーク時間帯には使わないようにしようというものです。
原発事故対策として、今行政がやるべきことは他にたくさんあります。
例えば、片品村の避難者がまだたくさんいらっしゃいますが、とても夏休み前に帰れる状況ではありません。沼田の市営住宅などで、受け入れることは充分検討に値するでしょう。
また、原発事故によって、沼田市内でも、農業だけでなく観光業など各種の産業にたくさんの被害が出ています。各事業者が東電と交渉が出来ればそれに越したことはありませんが、現実問題としてそれだけの交渉力はありません。よって、東電への損害賠償請求の相談窓口を設置するなどの対応が必要でしょう。
さらに、県の測定では、利根沼田一帯はまったく無視出来るというレベルを超えた放射線量率が計測されています。今の線量レベルは、騒ぐことの方が被害が大きいレベルですから、慎重な対策が求められますが、何もやらなくて良いというレベルでもありません。まずは、市職員や議員が、ICRPの放射線防護の考え方(ALARA)を理解する取り組みを始めるべきでしょう。
投稿: 杉山弘一 | 2011年6月 7日 (火) 08:04