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2011年4月24日 (日)

ある保守主義者の見た日本

 災害に遭って助け合い我慢する日本人の耐える姿は外国人の称賛の的になっている。
 しかし、外国が見ているのは避難所に命からがら逃げてきた庶民の被災者の姿であって指導者層の日本人ではない。被災した人々はそっちのけで党利党略、己利己略、私利私欲で足の引っ張り合いをしている国会議員を見たら、外国人の日本人礼賛は相当値引きされるはずだ。
 戦前、軍の若手将校たちが政府の要人や財界の大物を暗殺するクーデタに走ったとき、政党は、東北農民の窮状をよそに党利党略に明け暮れていた。暴発した若手将校たちは、熱烈な天皇崇拝者で、悪いのは君側の奸物どもであり、こおれを取り除けば「陛下はわかってくださる」と信じていた。しかし、股肱の臣を殺された昭和天皇は激怒し、首謀者を叛徒と決め付け、極刑を科したのだ。

 今日菅首相を取り巻く与野党の国会議員たちは、昔のような若手将校の脅威がないのをいいことに、口で国難と言いながら、現実には、復興や被災民救済の邪魔をしている。ここで菅内閣に点数を稼がせてはならぬ、と目を吊上げ、菅は菅で災害復旧を錦の御旗として、不人気の挽回と政権の延命を図ろうとする。

 日本の国会に」このような私利私欲に目が眩んだ人々しかいなくなったのは、いつからだろうか? 私は数年ほど前に上野村の黒沢丈夫村長にお目にかかったことがある。そのとき、かつてゼロ戦を駆って撃墜王と呼ばれた黒沢氏に、昔の戦友に今日の日本の有様をどう伝えますか?と尋ねた。黒澤村長は、「戦友に合わせる、何の顔(かんばせ)かある!」と言われた。狭い村長室の窓ガラスがびりびりと振動した。
 私の知る限り、黒澤氏は最後の無私の政治家であった、と思う。

 沼田の市会議員候補の面々を見る限り、かつて沼田にいた細野浅松とか金子安平とか無私の政治家を感じさせる顔はない。一人か二人、今の星野巳喜雄ではだめだと見抜いている方がいるようだ。保守主義者が最も嫌うのは、口先だけの巳喜雄のような似非政治家である。巳喜雄の尻を舐るだけの議員の給料は、賄賂を貯めたカネで巳喜雄が払えばいい。H/Mが全部知っているはずだ。

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ある保守主義者の見た日本を参照しているブログ:

コメント

「今日菅首相を取り巻く与野党の国会議員たちは、昔のような若手将校の脅威がないのをいいことに、口で国難と言いながら、現実には、復興や被災民救済の邪魔をしている。」

同感です。

特に、福島瑞穂はひどいです。
http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-date-20110420.html
混乱させようとして自分まで混乱しています。

Good to see a tlanet at work. I can’t match that.

Ellie さん、
あなたが私をほめてくださったのは嬉しいのですが、英語で投書されるときは正しいspellinngs でお願いします。
Many thanks,Ellie, But next time you write, be sure to check your spellings. Otherwie , our Japanese readers including myself will be easily confused to know what you intend to say. Minezaki Jun


日航ジャンボ123便の際、ソ連から5000万円の裏金を受け取り、救助を遅らせ生存者虐殺を招いた元上野村村長黒澤丈夫氏が死去した。

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