みんな、「ヒバクシャ」だ。
嫌な事件が起きた。福島から、船橋に非難してきた子供が「放射能がうつる」といじめられたというものだ。 今朝の毎日新聞から抜粋しよう。
通知 は「(放射能への)大人の不安が子どもたちにも影響を与えていると危惧される」と指摘している。
指摘した市議によると、東日本大震災の数日後に船橋市へ避難してきた福島県南相馬市の小学生の兄弟(小5と小1)が3月中旬、公園で地元の子ども たちに出身を尋ねられた。「福島から」と答えると、みな「放射線がうつる」などと叫んで逃げたという。兄弟は泣きながら避難先に戻り、両親らは「嫌がる子 どもを我慢させてまで千葉にいる必要はない」と判断。船橋市内の小学校への転校・入学を取りやめ、福島市へ再び避難したという。
反原発をファションか何かと勘違いして、何も調べずにただ「放射能が怖い」を恐怖を煽る輩は、絶対に許せない。原発も止めなければダメだが、こういう煽りも許してはいけない。
まず現実を見つめることが大切だ。
すでに大事故は起きてしまっている。しかも、最悪のレベル7だ。大量の放射性物質が漏洩しているのだ。その結果、現実に何千万もの人が被曝しているのだ。福島県民だけでなく、沼田市民も被曝している。東京都民も被爆者しているのである。量に差があるだけだ。目に見えないし、自覚症状もないから他人ごとのように思っているだけだ。
我々は、外国から見ればすでに「ヒバクシャ」なのだ。すでに、「来ないでくれ」、「近づくな」と差別される側にいるのだ。それが現実だ。自分の問題だとわかれば、根拠なく被曝のリスクを過大評価することなど出来なくなるはずだ。
被曝リスクの大きさを正しく把握し、被害を最小にする努力をすることこそ、事故が現実になった今、必要なことだと思う。(杉山弘一)
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