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メンバーの裁判

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2011年3月20日 (日)

政治家の資質、日本人の資質

 沼田市は被災者の引き受けで片品村に三日以上遅れを取った。
 この三日の差は大きい。なぜか。避難民の中に病気になる人や死者がどんどん増えているからだ。水もない、食い物もない、暖房もない、薬もない、ガソリンもない、家族の消息もない、原発がどうなるかもわからない、プライヴァシーがない、疲れ果てているのに眠れない・・・

 星野巳喜雄市長は、被災者引き受けの進言をした町田総務部長に「馬鹿野郎、片品の千明金造なんか失敗する」と捨て台詞を残して消え、土曜日は町田たちが携帯に電話しても遂に出なかった。沼田の宿泊業者たちから、「たとえ赤字になっても構わない。とにかく被災者を連れて来い」という声が来ても、星野市長と連絡が取れず、町田以下職員もどうすることもできなかった。

 星野は何をしていたか?私はかねてから星野巳喜雄という男の本性に気づいていた。星野はひとりパニックを起こして混乱状態に陥っていたのだ。
 司会業という口からぺらぺらと調子のいい出任せを並べる商売をやっていた巳喜雄には、政治家になによりも大事な資質「いざというときに毅然とする」胆力がない。胆力がない人間はいざというときには、パニックを起こし、逃げる。巳喜雄は逃げたのだ。
 国難が日本を襲ったという認識もないから、中沢などという頓珍漢を担ぎ出し、常日頃嫉妬で肝が煮えている金子浩隆を追い落とそうという陰謀にせいを出していた。金子浩隆は今度の国難の犠牲者を一刻も早く救済しなければならないと、自分の選挙の準備などなげうって、大沢知事に対策を進言し、一方で、老神や玉原の宿泊業者と話を進めていた。金子の頭には被災者の救済は政治に携わる者の義務であるということ、宿泊業者が一時の犠牲を払って今行動すれば将来必ず報われるが、逆に今逡巡したりすれば、未来に大きな瑕を負うことが見えていたのだ。金子のヒューマニズムに根差し、将來の復興を見通した政策的判断は金子が資質を備えた政治家であることを証明している。われわれ沼田市民はこのような政治家を持ったことを天に感謝すべきである。

 私は歴史に関心を持ちいささかの勉強をしてきた文筆業者にすぎないが、職業柄多少は人を見る目は持っているつもりである。日本は必ず復興する、というのが海外の大方の識者の意見であるが、それには根拠がある。それは、人の資質の良さこそ、こうした大災害から立ち上がるとき成否を握る鍵であることを外国の識者は知っていて、今回の被災者救援の全国的な盛り上がりのなかにそれを見たからだ。被災地には地下タンクに残った灯油を無料で放出した業者や、二割引、三割引で在庫品を売ったスーパーがあった。小泉改革と称するあざとい政策で一時おかしくなっていた日本だが、この大災害でもとの和を尊ぶ日本がよみがえるだろう。連日の活動で疲れきっていながら、沼田再生を旗印に人々に働きかけ、被災者受け入れに奮闘している金子浩隆を見て、日本が再生するとき、沼田も再生すると心から確信したのである。(峯崎淳)

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コメント

総理大臣が自民党総裁に入閣を要請したが、断られたとのニュースを見て思う。
1.たぶん、一応の拒絶と察する。
2.国難打開に挙国一致が必要であることを承知のはず。
3.政争を超越すべき非常時だと認識されていると信じる。
4.挙党態勢で復興に命をかけて欲しい。
5.与野党団結して国民に範を示して下さい。
敗戦体験者

星野の行方不明の話には後日譚がある。
今朝私は市役所に電話し林副市長が出ているのを確かめてから、市役所に向かった。星野がいないのなら、林の権限で被災者受け入れを決めさせねばならぬ、と決意したからである。行ってみると林は会議中だった。受付にいた職員に聞いてみると星野も出て来た、という。そこで待っていると、布施辰次郎が降りてきた。布施とは面識がある。私はブログで布施をこっぴどく叩いたことがある。しかし、そんな私情など挟む余地はない。私は布施に避難民受け入れの話はどうなったか、と単刀直入に尋ねた。「やりますよ。誰がやらないなんて言っているの?」と布施は言う。「星野は来ているのか?」と重ねて尋ねると、「来ている」と布施は答えた。受け入れを決めたんなら、もう用はない。布施に今回のことではあんたも頑張ったと、聞いている。ま、一生懸命やってくれ、と伝えて家に帰った。ところが夕方宿泊施設の方に電話で聞いて激怒した。市役所からは何のれんらくもない、というのだ。私は布施に電話して、「君は嘘をついて、俺を騙した。市は受け入れなど全然してないじゃないか!」と怒鳴りつけると、布施は「そんなことはない確かに受け入れを決めた」と言う。被災地の自治体や避難民対策センターのようなところへ連絡したのか?ホームページに受け入れをする、と発表したのか?」と聞くと、「そうですね。連絡するべきですね」と言う。「お前はアホとちゃうか」という言葉が喉下まででかかったのをぐっとこらえて、「今すぐ市役所に連絡してホームページに載せる一方、被災地と連絡を取り受け入れを表明せよ、今すぐやりなさい!君は議長だろう?」と怒鳴りつけるとやや間をおいて、「そうです」と布施は答えた。「すぐやんなさい!被災者がどんな状態にあるか君も知っているだろう。ことは一刻を争うのだ。外国の新聞などは、こんなとき日本人がにわかに有能で手際よく難問を解決する民族とほめている。沼田の奴らは日本人でない。星野巳喜雄は特にそうだ。あの男が今まで何をしたか、俺は決して忘れない」と言って電話を切った。
星野巳喜雄は、受け入れ決定の電話報告を県にもしていない。職員にもさせていない。これは、私の見るところ金子浩隆に点数を稼がせるのを嫌ったからに違いない。星野の行動の動機は金子へのやっかみ、嫉妬である。中沢擁立も、避難民受け入れを愚図り、県への連絡をしないのも、金子憎しの一念から来たものだ。こんな野郎は市長の資格はない。可能な限り速やかにリコールすべきである。星野は』沼田市民の敵であると思っていたが、いまや日本人の敵であることを自ら明らかにした。
市民のみなさん、そう思いませんか?

mixiで、県外の方だと思いますがこんな日記を書かれています。善意の輪は広がるという良い見本かと。以下引用
『片品村のWebページを見てみたら、片品村も義援金を募集していて、寄付先は日本赤十字社だという。おぃおぃ、あなたの村も義援金を受け取るべきなのに、余裕かましてますな
なので「片品村の被災者受け入れへ、義援金を振り込むことはできますか?」と問い合わせたところ、Webページを更新して、振込先を載せてくれました。』

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