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2011年3月13日 (日)

利根沼田選挙必勝心得

 ①血族姻族の網を広げる。
「お宅の従兄弟に嫁入った先の親御さんの甥の嫁さん」というような縁でも、強引に縁続きにしてしまう。この戦法を展開するにはやり手の後援会役員を動員する。足しげく通って水より薄い血縁でもとっくに離婚した姻族でも票に取り込んでしまう。
 この戦術の弱点は、選挙になるとなんだかわけのわからぬ遠い親戚が突然現れ、「すまねえが、いくらかカネ貸してくれ」という場面が生じること。金額なんかどうでもいい。こんな手合いには、いくらか「貸して」やり、必ず一家眷属をつれて選挙に行き、投票することを約束させる。忘れてならないのは選挙はカネがかかるもの、という昔からの常識だ。そして選挙に遣ったカネは当選後取り戻せばいい。もちろんカネをせびった相手からではない。当選すればうまい利権がごろごろしている。議員になれば思わぬ役得がある。見つからないときは、行政の幹部にちょっと脅しをかければいい。

②怪文書を撒く。
 いよいよ投票日が近づき形勢が芳しくないと思ったら、怪文書をばら撒く。どんな選挙区にもそうした怪文書をこっそり印刷し、戸別訪問して撒くことに長けた印刷屋あるいは請負人がいる。こういうプロを使えば証拠を残さずやってくれる。文面なども任せたほうがいい。後で問題になったとき、私はなにも知らない、と突っぱねやすいからだ。終盤戦のマル秘作戦は怪文書だ。

③手段を選ばない。
カネに印しはない。どんな汚い手で儲けたカネも、額に汗して稼いだカネも、カネであれば同じである。選挙も当選してしまえば、約束などいくら反故にしてもかまわない。だから、無理な約束でも不可能と思うことでも、堂々と公約するがいい。政治家に大事なのは、腹の黒さと面の皮の厚さである。腹の中で舌を出していても、顔はにこやかに笑っていなければならない。

④選挙民は愚民である。
選挙民などという手合いは例外なくアホかバカぞろいだと見なければならない。選挙民に良識などない、と思い知ることが大事だ。だから、自分の親族が経営している会社のご祝儀の手ぬぐいや粗品などを、挨拶がわりに臆面もなく配り、その会社の社員に戸別訪問をさせる。うちの候補者は「話のわかる、世間常識をわきまえた人間だ」と吹聴させる。選挙違反を一切しない堅物の相手候補は「世間知らずのケチ」だと暗にほのめかすのである。
愚民相手に高級な政策論議などやるほどバカらしいことはない。相手は、あくびしながら早く出すものを出せ、としか思っていない。

利根沼田の選挙心得には、利根沼田だけにしか通じない深い知恵がこめられている。この難しい選挙区の積年の叡智が輝いている。これを無視して選挙運動をする候補者がもしいるとしたら、その人は何十年、いや何百年にひとり出るほどの大政治家の可能性があるだろう。(峯崎淳)

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