観光交流課の新設に騙させるな。
昨日(1月27日付)の東京新聞です。
沼田市が「観光交流課」新設へ 「群馬DC」に向け
尾瀬や谷川岳の玄関口である沼田市は「観光都市・沼田をもっとPRしよう」と、新年度の組織機構改革で「観光交流課」を新設する方針を固めた。七月から始まる国内最大級の観光キャンペーン「群馬デスティネーションキャンペーン」(群馬DC)を控え、温泉やスキー場など沼田の魅力を発信する。 (山岸隆)
現在は、商工観光課が観光イベントの企画と企業誘致などを一緒に担当しているが、経済政策に加え農業も含めた産業の活性化を目的にした「産業振興課」と、観光政策の推進に特化した観光交流課に分離させ、それぞれの企画立案機能を高める。
市は、リンゴやサクランボなど果樹栽培も盛んで、多くの観光農園がある観光地だが、市に観光の担当課がないため、観光業者や市民の間から「専門のセクションを設けて観光行政に力を入れてほしい」との声が出ていた。
こういう発表に騙されてはいけない。そもそも、現在沼田市に観光専門のセクションがないわけではない。商工観光課の中に観光リゾート係があって観光行政を扱っているではないか。同じ職員が担当するのだから、同係で出来ないことを、観光交流課が出来るはずがない。
観光交流課の創設は、単に課長のポストが一つ増えるだけのこと。財政破綻寸前の自治体がやることではない。職員のためだけの組織改革であるとしか言いようがない。
こんなことよりもやるべきことがあるだろう。それは振興局の廃止だ。今は老神温泉や吹き割れの滝等利根町に関する観光行政は利根町振興局にある産業課商工観光係が扱っている。これでは、統一的な観光行政が出来るはずがない。振興局を廃止することのほうが、観光振興にとってずっと意味がある。
三期目のビジョン無き星野市政の「こねくり回し」組織変更か? 組織を変えて活力が生まれるのならそれも結構だが理念無き星野市長には期待できない。
50億も投資した本庁通り活性化の道程は先が見えないのに「街なか対策部」は統合するの・・・
沼田の観光って何があるの「尾瀬」の玄関口?夜行列車で駅前がごった返したのは遠い昔、谷川岳の玄関口?なにを寝言を言っているの・・・
「尾瀬」の玄関口は片品村だと金三村長が息巻いている。谷川岳はJRの土合駅・水上ICと交通の便は良い。みなかみ町は宿泊収容人数は沼田に比べダントツである。
横塚・池田・奈良の観光農園が目玉、青森・長野のりんごに勝てる、山梨のぶどうに勝てる。個々の農園事業者はそこそこ食っていけるからと団結する意欲が感じられない。それを統率する意欲ある職員が居るのだろうか?
2月に23年度予算や組織改正の事前説明議員協議会が開催されるだろう。
本会議でない質疑応答を傍聴したいものだ。ただしご当局の「ご理解下さい」の答弁だけは勘弁してくれ・・・・
投稿: 鵜の目鷹の目 | 2011年1月29日 (土) 22:20
直売の利点に期待しています。
投稿: ono | 2011年1月30日 (日) 08:31
ぶどうと言えば、最近葡萄栽培に関する面白い本を読みました。
「ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち」河合 香織著 小学館 (2010/11/16)ISBN-10: 4093897247
葡萄栽培に人生をかけた若者3人の感動のドキュメントです。
ここまで来るともはや変人?周りはさぞかし大変だろうなと考えさせられましたが、こういう情熱がなければ何かを動かすことは出来ないのだろうと思いました。
特に、農業従事者にお勧めです。
投稿: 杉山弘一 | 2011年1月30日 (日) 09:40
onoさんのコメントは、盲目的巳喜雄支持者らしく、何を言いたいのかさっぱり解りません。
でも、せっかくコメントを頂いたので、直売所について一つ問題提起をします。
利根沼田地域には農産物の直売所がいくつもあって、田園プラザ川場を筆頭におおむね賑わっています。
この手の施設の先駆けは、沼田市池田地区にある「サラダパーク沼田」でしょう。しかし、このサラダパーク沼田だけが、毎年数百万円もの委託料が市から支払われているにもかかわらず、実体は廃業状態です。
どうしてこんなことになってしまったのか。その原因を調べ、責任の所在を明らかにしなければならないと思いますが、まったくやる気をなくしている巳喜雄市長の元で出来るはずがありません。
そんな状況で観光交流課の元、行政主導で直売所をつくれば、行政にたかる農家を増殖させるだけでしょう。
投稿: 杉山弘一 | 2011年1月30日 (日) 15:19