沼田市議会日記(12月議会)その2
-金井議員の一般質問-
金井議員の一般質問は、次の4点である。
1 沼高・沼女統廃合について
金井議員は、沼高・沼女統廃合反対署名が、1万○千名あることをあげ、沼田市教育長としての見解を問うた。金井議員も統廃合に反対者の一人であるようだがその理由は述べなかった。
その他。
2 TPP
3 沼田沼須産業団地
4 振興局制度について
金井議員 「振興局長廃止案、議会で18対6で否決されたにもかかわらず、星野市長が議案を地域協議会におろした。なぜ地域協議会におろしたのか。」
市長答弁 「多くの人の意見を聞く必要がある。」
今後、振興局長は特別職のまま部長級の扱いになる。給与は約800万円だとか。
金井議員の一般質問はもっともだと思うこともあるが、振興局長廃止案で「市会議は、行革の一つとして何の痛みも負っていないと街の人に言われるが、我々は5名定数減、給与カット、政務調査費削減で1億7000万円計上しているんです。」と発言した。この発言の仕方は、傍聴席への当てつけのように聞こえる。私は、給与泥棒の約20名のだんまり市会議員も市議会に必要ないと考える。金井議員の傍聴席への当てつけ発言は、見苦しい。(ざしきわらし)
「沼高・沼女統廃合反対署名が、1万○千名」ですか。署名した方達、両校の現状を理解しているのでしょうかね。これから高校に進学しようとしている子供たちに対して無責任と言わざるを得ません。
11月21日、県教委によって高校統廃合についての公聴会が開かれた。ここでも、沼田高校と沼田女子校の統合に、反対の意見が圧倒的に多かったらしい。反対しているのは主に両校の卒業生だ。
反対するのは勝手だが、その理由があまりにも沼田的で笑ってしまう。沼高、沼女には「伝統の重みがある。」「規模が小さくても教育は出来る」ということらしい。母校を残したい気持ちはわからないでもないが、よくもまあここまで感情だけで反対が出来るものだ。希望と現実の区別がつかないのだろう。
客観的に見れば、沼高、沼女はごく普通の公立高校だ。優秀な卒業生もいれば、そうでない卒業生もいる。優秀な生徒もいれば、そうでない生徒もいる。どこにでもある平凡な公立高校なのだ。いや、だった。というべきだろう。
男女別学の公立高校は、全国的にみれば、もはや希有な存在だ。男女共同参画を進めようという自治体においては、矛盾の象徴と言うべき存在になっている。
さらに、沼田女子高校は再募集しても定員に大幅に満たないという公立高校になってしまった。もはや、誰でも入れる特殊な高校になったのだ。いまだに、進学を目指す優秀な生徒も多いが、進学校であり続けることが困難な状況になってしまったのだ。これが現実だ。
誤解を恐れず言えば、沼田女子高校に入学することは、大学進学にはハンディなのである。大学に進学しようと考えている生徒は県央や渋川女子高校への進学を検討せざるを得ないのである。しかし通学を考えるとそれもまた大きなハンディなのである。沼田にも通学圏内に女子も入れる進学校が必要だろう。
両校とくに沼田女子高校は問題を抱えているという点で平凡ではない公立高校なのだ。
「客観的に見れば、沼高、沼女に、特別保護に値する伝統などない。」
この現実を見つめ、卒業生ではなくこれから入学しようという生徒の視点に立つことが高校統合問題のスタートだろう。
投稿: 杉山弘一 | 2010年12月15日 (水) 17:28
まったく、その通りだと思います。これから進学する我が子は、共学がいいと言っています。また、2年前、高校に入学した生徒や親の中にも共学で準備していたが、急に統廃合反対運動が起きて、沼女に入学することになったと、がっかりしている人がいました。この統廃合反対運動は、これから入学する生徒や親の気持ちが無視されているように思われます。学生数は多い方が切磋琢磨して学力が向上すると思います。
投稿: 沼田市民 | 2010年12月16日 (木) 23:06