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2010年11月13日 (土)

ファミリーサポートセンターの実態4

 沼田市のファミリーサポートセンターの利用件数は極めて少ないもので、極めて非効率であることはこれまで述べたとおりである。では、どのような方式での運営が望ましいか。

 この点、受託者であるNPO法人尾瀬なでしこの会(後藤満里子理事長)がみずからヒントを与えてくれている。同NPOは沼田市ファミリーサポートセンター以外にも、地域福祉サービスいう類似の事業を展開しているのである。これは、ファミリーサポートセンター同様、利用会員に協力会員を紹介する事業であるが、協力会員の仕事が子供の一時預かりに限定されず家事全般が対象となっている。沼田市ファミリーサポートセンターよりもより幅の広い紹介事業である。
 利用会員は1時間1,200円の利用料を同NPOに支払い、同NPOは1時間800円の報酬を協力会員に支払う。差額の400円が運営費用に充てられるというものである。悪く言えば、NPOは3分の1の上前を得ているのである。一般的な感覚として、3分の1というのは決して安いものではないだろう。

 この仕組みを、沼田市ファミリーサポートセンターにあてはめてみよう。3分の一の上前の部分を市が補填するのである。利用会員は1時間1,200円ではなく800円の利用料を同NPOに支払い、同NPOは1時間800円の報酬を協力会員に支払う。差額の400円を市が負担するのである。 こうすることで、受託者のNPO法人に、利用件数を増やそうというモチベーションが生まれる。緊張感を欠いた事業運営は出来なくなるだろう。

 こういう提案をすると「利用件数が多くなりすぎると費用が嵩む」「市の予算を超えてしまうおそれがある」こんな反論が聞こえてきそうだが、まったく心配はいらない。試算の結果は以下の通りであるからだ。

 平成20年度は、仲介成立件数 71件、お世話時間172時間であるから、市の負担は、400円×172時間=68,800円 である。平成21年度は、仲介成立件数 199件、お世話時間405時間であるから、400円×405時間=162,000円 である。現在の委託料 461万円 の約30分の一である。仮に渋川市並に2,000時間を超える利用があったとしても、80万円である。まっったく心配いらない。

 それどころか、利用者数を増やすために逆ざやにすることも可能だ。つまり、利用者の負担を1時間400円にして、市の負担を1時間800円にするのである。それでも、2,000時間で160万円である、現状の461万円の3分の1程度である。

 それにしても、尾瀬なでしこの会は、この程度の費用で類似の事業を実施していながら、その何十倍、時には何百倍もの委託費461万円を平然と沼田市に請求していたのである。取れるところからは何でも取るという徹底して収益を求める姿勢には感心せざるを得ない。逆説的であるが、こういう徹底した合理主義の理事長が市長になれば沼田市の財務状況も改善されるのだろうかとさえ思ってしまう。(杉山弘一)

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コメント

姓名を名乗り鋭い指摘は事実であろう。民生部所管の加藤社会福祉課長はじめ担当課は実情を調査を怠るな。12月議会で議員から指摘を受けるだろう。

杉山氏の様に行政に鋭い指摘をする事業仕分け人を沼田市が登用すれば財政改革が進む。

 今回の投稿に際しては、尾瀬なでしこの会のブログ なでしこ通信( http://oze-nadeshiko.cocolog-nifty.com/ )にトラックバックを送信しました。
 わたしが同NPO法人に関する投稿をしたことをお知らせし、反論の機会を与えるためです。これも、信憑性を判断する材料にしてください。

 ところでなでしこ通信を拝見すると広告がたくさん出てきて、見にくいです。これは、無料のブログを使用しているからです。プロバイダーに年間千円~2千円ほど支払えば広告が表示されないように出来ます。(市民の目はそうしています)でも、尾瀬なでしこの会はそうはしていない。見やすさよりも経費削減を優先したからでしょう。
 NPOの顔とも言えるブログに、千円単位の支出すら渋る、この徹底した経費削減感覚こそ沼田市に必要なのでしょうかね。

 同NPOの後藤万里子理事長がやっていることは、利根沼田という土地だけに通じる錬金術である。もし同じことを他の都市でやったら、彼女はおそらくその土地に住んでいることが困難になるだろう。彼女の魔法は沼田の星野巳喜男と市の職員相手だけに通じる錬金術であり、よその土地で同じことをやれば、「詐欺師」とか「泥棒」と非難されるからだ。こうした後藤万里子のような似非事業家が跋扈する背景あるのは、利根沼田に特有のおもらい体質である。補助金にありつきおもらいの権利を確保すれば、後はなにもしないことが、がっぽり、稼ぐ秘訣である。なにもしなければしないほど儲けは大きくなる。こういう「能力のある」おもらい人種が多すぎるのである。

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