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2010年6月22日 (火)

傍聴席から見た、片品村議会の風景 2

 昨年9月の定例議会の一般質問で、星野育雄が、行財政改革を更に進めるために常勤特別職三役(村長、副村長、教育長)の報酬削減の意志の有無を尋ねたところ、千明金造は、その意志はない、と答えた。
 このときの細かいやりとりが要約されたものが、昨年11月20日発行の「議会だより」に載り、この要約に金造がクレームをつけ、修正されたものが今年2月15日発行の「議会だより」に載った。
 ここらの経緯は"こんな男に、いつまで、やらせるのか。"に書いたが、要するに、千明金造は、常勤特別職三役の報酬削減をしない、と言っているのだ。この考えは、村のホームページの『村長の部屋』の新年の挨拶が、ようやく3月16日になって、いま掲載されているものに更新され、その挨拶の中にも書かれている。

 去る8日(火)、6月定例議会の初日の一般質問で、笠原耕作が1枚のチラシを示して、金造に常勤特別職三役の報酬削減の意志の有無を尋ねた。そのチラシは昨年10月の村長選のときに、金造陣営が作成したものであり、そこにははっきりと「削減する」と書いてある。
 さあ、どうする?村長。この食い違い、どう説明する? 「最低でも県外」と言って、結局は当初のとおり辺野古にせざるをえず、辞任した鳩山に倣って、あんたも辞めるか?
 答弁に立った金造は色めき立ったように、「議会だより」にはキチンと載せろと前置きした上で、村長選のマニフェストに三役の報酬削減を謳った対立候補のやり方を責めるように語り、このブログを読んでいるかどうかは知らないが、一関先生や6年生のときの先生の名前までを出し、中学卒業で学業を終えた身の上話を語り、それでも親からは人としての道を厳しく躾けられたと語った。人としての道を、だ。
 笠原耕作の堂々とした態度に比べても、金造の答弁がいかにも安っぽい三文芝居に見えたのは私の感受性の捉え方だとしても、一般質問でひとりに割り当てられた40分の制限時間を、こんな答弁で無駄に時間を費やすのは、議会運営の点から見ても、如何なものかと思う。聞かれたことに、簡潔に答えればいい。しかも、質問内容は事前に通告され、答弁を用意する時間も確保されているのだ。余計なことをつべこべ言うから、議会だよりに掲載するための要約にも手間がかかるし、そもそも、行政の長が立法府である議会にとやかく言うことは、三権分立の原則に照らしても、権利を逸脱した行為なのだ。
 続けて金造は、これまでの答弁と同じ論法で、いくつかの近隣自治体の議員定数や首長の報酬額を並べ立て、まず議員定数の削減が条件であるような言い方をしながら、「実は、私も早く報酬を削減したいのです」と繰り返した。この苦し紛れの取り繕い、それが、人としての道か。
 報酬を削減したいなら、すればいい、議員定数を削減したいなら、それはそれで議論すればいい、と思うが、来年4月の村議選までに議員の定数削減を決めて、与野の比率を金造有利にもってゆきたいのだろう。それが実現したら、「三役の報酬削減を検討しましたが、教育長の報酬が課長職の報酬を下回るのも如何なものか、という意見がありまして…」という段取りか。
この日の三文芝居、動員をかけられた満員の傍聴席には、どう映っていたのか。(木暮溢世)

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傍聴席から見た、片品村議会の風景 2を参照しているブログ:

コメント

いやだったら東京帰ればいいのに

「いやだったら東京帰ればいいのに」
こういう言い方しかできない人には何も言いません。言葉さえ通じない人に何を言っても始まらない。
「いやだったら片品変えればいいのに」
こういう言い方する人とだったら、まだ話す意味はある。

「いやだったら東京帰ればいいのに」ね

匿名でこういうことをいうことは、アホ丸出しだ。と言うことも気付かないのだろう。これが片品の住民だとしたら悲しい。

いやいや。
こんなところで文句言ってても時間の無駄でしょって言ってるんですよ。
あなたのいままでのエントリ見てると、片品はとても酷いところで東京は理想的な場所であるみたいなことばかり書いてあるでしょ?
だったら、なぜ片品に固執してるの?
東京に住んで週末とか尾瀬の自然を楽しんだ方が合理的じゃない?

「ね」へ
 要するに、あなたが大好きな片品を批判されているように感じて、それが快くないんでしょ? では、あなたがなぜ片品が好きなのか、その気に入っている点を、具体的にいくつかあげてみて。
 いままでの記事を、見るんじゃなくて、よく読んでみれば、あなたが大好きな片品が、とても酷いところだというのがわかると思いますよ。特に片品村役場がね。そう、私が主に批判しているのは片品の行政と、その組織を構成している人たちの旧い体質であって(もちろんそれは村社会といわれる旧い因習の中で生活している住民にも共通していますが)、一私人を特定しての片品村ではありません。私が書いてきた行政批判は、情報開示の請求をして事実を確かめた上で書いたものです。行政運営の裏にあった数々の違法行為には、確かめた私自身が驚きました。そして、もっと驚いたのが、違法の数々をごまかそうとする役場の姿勢です。そんな役場の実態を見ようともせず、知ろうともせず、ただ生まれ育った片品が好きだという、あなたのような人が多い。私はそれを“あばたもエクボの郷土愛”と言っています。あなたの大好きな片品の行政から不公正不公平や違法行為がなくなり、住民の声にも耳を傾け、風通しが良くなれば、もっと片品村のことを好きになるとは思いませんか。
 東京は理想的な場所? 東京については何も書いていません。あなたが東京にコンプレックスを持っているから、そう感じるんでしょ? 東京に終止符を打って、それでも決心するのに3年かかっての片品移住でしたから、いまさら東京と比べることはしません。そんな意識すらない。ここに住まいを移すことと、物見遊山で片品に来ることとはまったく違います。73年秋に、ここに家を建てて、何度も遊びに来た片品が気に入ったから、東京を卒業して引っ越して来た。実際に引っ越して見た村は、行政がめちゃくちゃだった。うまそうに見えた饅頭を食ってみたら、中の餡が腐っていた、というわけです。
 片品に固執しているのは、あなたの方でしょ? ただ盲目的にね。私は固執しているわけじゃない。腐った餡を取り除きたい、せっかく気に入って引っ越して来た村だから、行政にもきちんとしてもらいたい、それだけです。
 こんなところで文句言ってても時間の無駄でしょって、私の時間管理は私自身でしますから、放っておいてもらって結構ですが、いやだったら東京帰ればいいのに、という言い方しかできないあなたのような人に、こうしてコメントを書いていることが時間の無駄です。無駄を承知で書いているのは、とりあえず私からのサービスです(笑)。これからコメントを書くときは、もっと論理的に考えてからにしてください。意見の違いはあって当たり前ですから、論理的なコメントには、これからもきちんと対応しますが、こんな単なる情緒的なコメントには今回限りで、次からは無視します。もっと言えば、実名も明かせないような奴からのコメントは、聞くに値しない。杉山さんも言うように、アホ丸出しです。悲しがってもらっているうちが花だよ。(あ〜、ホント、アホ臭っ!)

>>東京に終止符を打って、それでも決心するのに3年かかっての片品移住でしたから・・・
>>実際に引っ越して見た村は、行政がめちゃくちゃだった。うまそうに見えた饅頭を食ってみたら、中の餡が腐っていた

あなたのように調査能力がある人が3年もの間なぜ片品の行政について調べなかったのですか?

はじめから酷いところだとわかっていたらわざわざ移住して不快な思いをしなくてもよかったでしょうに。

>>私は固執しているわけじゃない
いやー、今までのエントリ読めば誰でも固執していると思うでしょう。片品住民への叩き方が尋常ではないもの。


>>いやだったら東京帰ればいいのに、という言い方しかできないあなたのような人

>>もっと論理的に考えてからにしてください

>>こんな単なる情緒的なコメント

いやいや。客観的に考えた末のコメントですよ。
ブログで自分の住むところを批判しているのなら別のところを探すのも一つの選択肢でしょ?
ごく自然に出てくる考え方の一つじゃないですか?

私はあなたたちのように
「言葉さえ通じない人」
「アホ」
のような情緒的な言葉は使っていませんよ?

興奮しないで、落ち着いてコメントの文意を読み取ってください(笑)

村民の目 片品
だね

 コメントがたくさん投稿され、議論が活発になされることはブログの管理人として嬉しい限りです。
 しかし、読み返してみると私のコメントも含めて、投稿内容が抽象的で、議論が噛み合っていないように思います。
 このままでは、せっかくの皆さんの情熱がもったいないです。そこで提案です。
 木暮さんが投稿した元の記事が、議会での常勤特別職三役の報酬削減、議員報酬削減、議員定数削減に関するものなのですから、コメントもそれに関連するものにしませんか。
 例えば、三役の報酬はいくらでそれは実際の働きぶりと比べて高い、あるいは安いとか、具体的なコメントをするのです。きっと、有意義な議論ができると思います。

まずは提案者の私から。

「一般質問でひとりに割り当てられた40分の制限時間を、こんな答弁で無駄に時間を費やすのは、議会運営の点から見ても、如何なものかと思う。」

 都合の悪い質問されたときは答弁を引き延ばせばいいのですから、まともな議論はできません。しかし、制限時間は絶対的なものではありません。
 自治体名が思い出せないのですが、制限時間を撤廃した議会もあります。また、沼田市議会は、執行部の答弁の時間はカウントされないことになっているはずです。片品村議会はせめて沼田市議会並みにすることから始めたらいかがでしょうか。(とくに反村長派の議員はこれから取り組むべきでは)

 関連情報ですが、東吾妻町議会は議会基本条例を定めました。
http://www1.town.higashiagatsuma.gunma.jp/www/contents/1269923047391/index.html
 委員会も含めた会議を公開にしたり、町民への報告会、執行部の反問権など興味深い取り組みです。さらに、成立過程で一般町民の意見を取り入れることもやっています。しかもそれを公開しています。沼田市議会、片品村議会も見習うべき取り組みです。

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