公明党が終戦記念日アピール
平和と人類の繁栄に貢献する日本めざす
戦争、核兵器のない世界へ
公明新聞:2012年8月15日付
ロンドン五輪の熱い感動が冷めやらぬ中、本日、67回目の8月15日を迎えました。終戦記念日に当たり、先の大戦で犠牲となられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、ご遺族ならびに今なお深い傷跡を残されている戦傷病者の皆さまに対して心からお見舞いを申し上げます。
67年前の夏、わが国は「戦争はもう二度と繰り返さない!」との強い決意で軍国主義と決別し、平和国家として再出発しました。日本国民の平和を求めてやまない強固な決意と懸命な努力が、戦後復興を成し遂げる力となりました。戦争・被爆体験の風化が指摘されますが、私たちは、戦争の悲惨さ、残酷さを語り継ぐ努力を更に強めていかねばなりません。
また昨年3月11日の東日本大震災の発災から1年5カ月、復興の遅れは明らかであり、現場感覚なき「遅い、鈍い、心がない」政治では、復興への力は結集できません。公明党は、どこまでも被災者の心に寄り添い「人間の復興」の実現に全力を尽くします。東京電力福島第1原発事故を教訓として、再生可能エネルギーの開発・普及、省エネの促進、化石燃料の高効率化を進め、原発に依存しない日本の構築をめざしてまいります。
21世紀は「平和と人道の新世紀」と期待されましたが、今なお世界に戦争と紛争が絶えることはなく、核の脅威は「核拡散」という問題となって人類の生存を脅かしています。ロンドン五輪では、テロ対策としてロンドン市街に地対空ミサイルが配備されるなど、「平和の祭典」であっても武力の備えなしには五輪を開催できない現実も見せつけました。公明党は、世界中の人々がテロ、貧困、飢餓、紛争、感染症、麻薬などの「構造的暴力」から解放される「人間の安全保障」の確立こそ「戦争のない世界」を実現するための基本であると考えます。座して戦争反対を叫ぶだけでは平和は実現できません。地球的視野に立った「行動する平和主義」に徹し、人間の安全保障を具体的に推進していくことこそ日本の進むべき道であると確信します。
広島、長崎への原爆投下から67年、国際社会は「核兵器のない世界」に向けて歩みを進めています。2014年春には、核兵器を持たない10カ国からなる国際会議「軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)」の外相会合が広島市で開かれます。唯一の被爆国・日本は、核廃絶に向けてリーダーシップを発揮していくべきです。公明党は、核兵器は「絶対悪」との思想に基づき、断固たる決意で核廃絶に取り組んでまいります。
公明党は、大衆福祉の実現とともに、「戦争のない世界」「核兵器のない世界」をめざして結成された政党です。来月9月13日は、「大衆とともに」の立党精神の淵源となった公明政治連盟(公政連、公明党の前身)の第1回全国大会から50年ですが、その大会に先立ち発表した「四つの基本政策」の第一は、「核兵器反対」でした。終戦記念日に当たり、「平和の党・公明党」の使命と責任を深く自覚し、世界の平和と人類の繁栄に貢献する平和国家・日本の国づくりに全力を尽くすことを、ここに重ねてお誓い申し上げます。
2012年8月15日
公明党
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2012年8月15日付