北海道の高齢者施設などで腸管出血性大腸菌O(オー)157に感染し3人が死亡した問題で、札幌市は14日、3人のうち高齢女性2人が死亡したのは、同市西区の漬物会社「岩井食品」が製造し、施設で提供されたハクサイの浅漬けが原因と発表した。
施設で保存されていた同社の浅漬けと患者の検体を調べたところ、O157が検出され、それぞれが遺伝子レベルで一致した。同市は死者が出た事態を重視し、同社を無期限の営業禁止処分とした。
O157が出たのは7月30日製造・出荷分で、計約100人が下痢や発熱などO157の症状を訴えた道内の10施設のうち、9施設で提供されていた。
29、30両日に出荷された浅漬けは、同施設のほか、札幌市など道内のスーパーやホテルなど計48カ所に納入されたが、消費期限の今月3日以降は流通していないとみられるという。(2012/08/15-00:10)
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