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メンバーの裁判

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2010年6月 8日 (火)

いまどきミスコン?

 東京新聞(6月6日)によれば、沼田商工会議所青年部が今年のミス沼田3人を選ぶコンテストの参加者を募集しているそうだ。18歳以上で利根沼田地区か周辺地域に在住または在勤の未婚女性が対象で、コンテストは7月10日に市内の結婚式場で開催されるらしい。ミス沼田に選ばれると、沼田市最大のイベント「沼田まつり」や観光キャンペーンなど各種イベントで、沼田の「顔」として1年間、PRに協力することになるという。
 コンテスト応募者は自分の個性や魅力をアピールできる私服で参加する、とあり、審査は同青年部が依頼した審査員が質問形式で行うらしいから、ナイスバディーに自信があるお嬢さんは、マイクロビキニで審査員席のおじさま達を悩殺、質問の鉾先を躱してやるのもいい、かもしれない(笑)。
 女性差別撤廃条約が79年の国連総会で採択され、発効したのが81年。国内を見ても、男女雇用機会均等法(85年)、育児・介護休業法(91年)、男女共同参画社会基本法(99年)、配偶者からの暴力防止法(01年)と、法整備は進み、DVやセクシャルハラスメントへの社会の目も厳しくなって、現状との乖離はまだまだあるものの、男女平等の概念は誰もが否定できないものになってきている。
 そう言う私も「綺麗なおねえさんは好き」な健全な男子であるから、フェミニストを気取って「ミス◯◯」は差別的だとか、ミスコンは女性の商品化であるとか、エキセントリックになりがちな批判をするつもりはないが、いまどきのミスコンは、やはり時代遅れの古い手法としか思えない。ただ、疲弊した沼田市の現状を憂い、「ここはひとつ」とひと肌脱ぐ覚悟のお嬢さんの郷土愛を否定するつもりも邪魔をするつもりもない。グラビアクイーンへの登竜門?  まっ、それはないだろうけれど、応募の締め切りは今月25日だそうだ。
 そもそも、「沼田まつり」や観光キャンペーンなど各種イベントで、沼田の「顔」としてPRに努めるなら、いまさら時代遅れのミスコンなど開かなくても、最適な人材がいるのを沼田商工会議所青年部は忘れているらしい。そう、あの段ボールで作った鎧兜を着て、新宿の街を走った星野巳喜雄だ。写真で見た限りでは、よく似合っていた。しかも、彼には、一般人には大なり少なりある「恥」を知る知性もないし臆面もないようだから、頼めば、逆立ちでも土下座でもするかもしれない。おだてれば、電柱にしがみついて「セミ」になるかもしれない。なんと言っても、彼は「名誉ある無投票」で3期目を任された沼田市長なのだから、沼田市を思う気持ちは誰にも負けない本物だろうし、沼田市繁栄のためなら、例え火の中水の中、というのが彼の本音だろう。ここはひとつ、そんな彼の男気に期待してみてはどうだろう。(木暮溢世)

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いまどきミスコン?を参照しているブログ:

コメント

ミスコンは、もう16回目になるのですね。
http://www.numata-cci.or.jp/yeg/miss/top.htm
 第1回の時にまた時代遅れのことを始めたなと思った記憶があります。
 ミスコンは男女平等のための法整備が進む時代とともに歩んできたわけですね。これが、第5次総合計画に「男女共同参画社会の形成」を盛り込みそのための事業を予算化している沼田市の実態です。
 男女平等はともかく、ミスコンはピント外れです。ド田舎の「沼田市を広くPRする事を目的」なんですから、ミスはもんぺの農作業姿とか、ふさわしい姿にしたほうが良いでしょう。沼田市をアピールするとはそういうことでしょう。そう、段ボールの鎧甲をかぶる星野巳喜雄のように。

 政府は15日、女性の活躍こそが経済成長のカギ、とうたう2010年版男女共同参画白書を閣議決定した、と朝日新聞にある。
http://www.asahi.com/politics/update/0615/TKY201006150130.html
 このニュースを読むと、やはり、いまどきミスコンもないだろう、という思いを強くする。地域の格差とかで片付けることとは次元が違う、時代が脇を通り過ぎてしまったような、近代化から取り残された利根沼田のメンタリティーと感覚を感じざるをえない。
 ちなみに、中之条町では「なかのじょう小町」という、紺絣の着物と黄八丈の着物の、それぞれ立ち姿、座り姿の4体のイラストレーションの女性が、イメージキャラクターの役割を担っている。
http://www.town.nakanojo.gunma.jp/2-genki/komachi/info.shtml
 四万温泉のイメージとも重なるし、町のキャッチフレーズ「ふるさとに会える町、なかのじょう」につなげる意識も見られる。実在の女性の生々しさや、いろいろ想像させるミスコンの舞台裏を感じさせる心配もない。なによりも、伊参スタジオ映画祭、中之条ビエンナーレを初めとして、町の「顔」をこれらのイラストに頼るほどの比重を置かずに済むだけの実態がある。
 キャッチフレーズが出たついでに言えば、沼田市は「森林文化都市」。ミスコンで選ばれた「顔」とのつながりは感じられない。そもそも、沼田の住民が「利根沼田は文化不毛の地」と言うくらいだから、森林“文化”都市はないだろう。つまり、行き当たりばったり。沼田市の姿をトータルで考えようという人がいない、ということだろう。
 片品村では“尾瀬の郷”以外に、この数年「“小さくても輝く村”を目指して」と謳っている。前者は第3次総合計画用に埼玉のコンサルが作ったもので、後者は03年2月、長野県栄村で初めて開催された「小さくても輝く自治体フォーラム」からとったものだ。このフォーラム、15回目にあたる今年5月29日、平成の大合併に抵抗し、自立を選んだ町村が「小さくても輝く自治体フォーラムの会」を旗揚げした。
http://www.asahi.com/politics/update/0527/TKY201005270549.html
 群馬県からは6町村が参加したらしいが、片品村は参加していない。要するに、フレーズだけを拝借したわけだ。“尾瀬の郷”といい“小さくても…”といい、片品オリジナルではない。オリジナルを作る意識には欠けるし、それが大切という認識もない。ことある毎に千明金造は、片品は人材に恵まれていると言うが、確かに、パクりが得意な奴は、掃いて捨てるほどいる。

 沼田市も男女共同参画を推進することになっています。その一方でピント外れで観光の役にも立たないミスコンを市が援助するのですから笑っちゃいますね。
 ところで、昨年、沼田市は男女共同参画セミナーを開催しました。その様子はフォトニュースに掲載されています。
http://www.city.numata.gunma.jp/event/2110/kyodo.html
「講座の詳細はこちら」とありますがそこをクリックしても見ることはできません。削除しています。
http://www.city.numata.gunma.jp/introduction/kyodo/seminar.html
 男女共同参画を推進したくないと言う本音が出てしまったのでしょう。

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