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メンバーの裁判

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2010年3月18日 (木)

副市長林の世渡り術

 副市長の林が定年になった時のポストは議会事務局長だった。これは総務部長のような日のあたるポストではない。しかし、林は収入役に抜擢され理事職に就いた。出世である。私は林が事務局長だった時代に、市会議員に「公開質問状」を何度か送ったことがある。その度に、私は自分で作った質問状を林に渡し、議員全員に配布してもらった。林は、当然とは言いながら、こうした渡しの要望に誠実に応えてくれた。沼田では、怪文書は出たが、名を名乗って批判する文書は出たことがなかったようで、私の公開質問状はかなりの波紋を起こした。有力な某市会議員は「生涯にこれほどの侮辱を受けたことがない。峯崎という男に会ったらただではおかない」と息巻いたという話が私の耳に聞こえてきた。私は暴力は嫌いだが、歯に衣着せるのはもっと嫌いである。よそ者の私に対する現地民の反発は強かった。そんな雰囲気のなかで林事務局長は極めて冷静だった。
 林が収入役に昇進したとき、私はお祝いのつもりで私が翻訳した『戦争請負会社』(NHK出版)という本を彼に贈った。私としては、収入役という理事者のひとりになった林に世界を見る見方を養ってもらいたいという願いを込めたつもりだった。沼田の人々は、私の知る限り、あまりにも世界を知らなすぎる、と感じさせられていたからだ。『戦争請負会社』は、当時アメリカがイラクなどで展開していた戦争の見方を一変させる本だった。訳者である私自身が読んで非常に驚いたのだ。

 その後林は収入役というポストが廃止されると助役になった。そして副市長になった。役所に入ったものが到達できる最高のポストに林は出世したのである。私は林の冷静で客観を弁え、バランス感覚に優れた性格が評価されたのだろうと思っていた。

 ところが、グリーンベル21の調査委員会の委員長になったあたりから、これはおかしいぞ、と思い始めた。林が出してきた、報告の内容があまりにもお粗末だったのだ。「林は仕事ができない」というのが職員間の評価だと消息通のある友人は言った。「林が出世したのは、徹底的なゴマスリのおかげで、特に選挙対策で貢献したことによる」。さらに、「西田前市長の時代、市長選挙のときは林は西田の家に行って裏の選対を組織して応援した」とも。当時林は市の職員であったから、これは露骨な違反である。
 星野巳亀雄が林を重用しているのも、まさに選挙のためだ、と消息通は言う。例えば、職員給与の5.26%アップ。この財政破綻寸前の市政のなかで、給与を上げるのは、いかにも無謀である。責任感のある政治家ならできないことだ。星野が、こっそり昇級をやった、(朝日の記者が暴くまではごまかせると思っていたにちがいない)のも、副市長の入れ知恵で、選挙対策以外の何物でもない。こうしたなりふり構わぬ星野市政の背後にいるサイドキックが林である。

 林は、収入役というポストが自治体にもはや必要がない、という総務省の方針が出たときに、自ら星野に「いつでもクビにしてください。あなたが辞めろとおっしゃったら直ちに辞職する用意ができています」と言いに行った、と聞く。私は、冷静な林らしい世渡りの術、と見るが、星野は感激してこれを自分に対する「忠誠の印」と見た。まんまと林の術中にはまったのである。

 今林が何を考えているのか?このままで行けば星野の三選は固い。市政はめちゃくちゃになるだろうが、そんなことは自分の知ったことではない。自分は副市長として、星野が潰されるまで忠誠を尽くす、役人とはそういうものなんだ、と、つぶやいているのが聞こえてくるような気がするのだが・・・(峯崎淳)

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コメント

林は典型的お役人タイプ。副市長職は中央官庁で言うなら事務次官ポストと同じだ。かって上級職で退職した人がヤツの様な生き方(林の処世術)をしないと職員は偉くなれないんだょ・・・ と自嘲気味に話していたのを思い出す。

こんな幹部職員が出来上がるのは無理からぬ。何故なら過去、堀江3期、西田3期、そして星野2期と合計32年間、政治理念なき市長が在職したからだ。私利私欲に走り職員教育をなおざりにした結果である。
星野市政に立ち向かう意欲あるリーダーを望む!!
(堀江、西田の任期、間違って居たらご指摘下さい)

これは嘘でしょ。


市民のハンドル・ネームで「これは嘘でしょ」というコメントを寄せられた方へ。意見を持つのは自由ですが、判断の根拠を示すのが最低の礼節でしょう。あなたは、自分が「礼儀も知らない阿呆である」と公表されたわけで、そんな不毛なことをいくら繰り返しても沼田はよくなりませんよ。反論をするつもりなら、堂々と論拠をしめすこと。この次からは、こんな白痴の戯言を投書しても即座に削除します。因みに私が林義雄副市長を批判した根拠は長年彼を観察し、いろいろな方の意見を総合して得た確信に基づくものです。私の判断が必ずしも常に正しいとは限りませんが、文章を書いて暮らしを立ててrきた私は伊達に年齢を重ねてきたとは思っていません。論争はいつでも受けて立つつもりです。

今年も南から桜の便り聞かれるが、人事異動の季節でもある。
三選出馬表明、選挙目当ての22年度予算が可決された。已喜雄は窓のカーテンを締め切った市長室で鉛筆ナメナメ職員異動の最終案を決めた事だろう。
市政発展の為に斬新なアイデア、実効力ある意欲に燃えた若手職員の登用となったのか?
ポチ見たいに尾っぽを振るのを登用しては10年、20年後の沼田市は悲惨だ。

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