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2009年11月13日 (金)

コンニャク問答と沼田

 私は農工両全の思想を信奉する。農業も工業もともに健全でなければ、現代人の生活は満足とは言えない、と思っている。

 沼田の農業を考える上で換金作物として代表的なのはコンニャクだろう。歴代の自民党政権が手厚く保護関税で守ったお陰で、(990%)、群馬のコンニャクは中国からの輸入による価格の暴落を免れてきた。

 しかし、政権が交代し、群馬のわずかの農民票など眼中にないと思われる人々が政治の舵取りをする。彼らがコンニャクの非常識な高関税に黙っている理由はない。何が何でもWTOのドーハラウンドを成功させたいと公表している。そのためには、保護的高関税の象徴みたいなコンニャクを血祭りに挙げることは当然予測できることである。

 で、われわれはどうしたらいいか。今までみたいに福田や中曽根に頼っても駄目だ。彼らは溺れるものが掴む藁しべ同然と思わねばならない。方法は一つしかない。それは一斉にみんなで勉強を始めることである。コンニャクが自由化したら、具体的には敵はどこから攻めてくるか。それすらも知識がなくてどうして防戦するのか。また、コンニャクという食品の性質も極め尽くすまで研究すべきである。さらに、日本食の栄養学やコンニャクの位置づけも考えなおすのである。世界のどこにポテンシャルな市場があるのか。どうすればアクセスできるのか。

 これと直接の関連する話ではないのだが、今このブログでもおなじみの白井基勝氏の許に、ロシア大使館から、沼田にコンニャク料理を食べに行きたい、という話が来ているそうだ。ロシアの文化は鯨飲馬食らしい。そのため平均寿命が五十歳代だという。ロシア大使館の経済担当参事官がシェフを連れて来るのはよほどのことなのだ。 白井氏はなんとかこの人々と沼田や近辺のコンニャク生産者と会わせたいと努力されている。

 私とて沼田のコンニャク生産者の栄えることを願う。しかし、生き残る道は創造力にかかっていることにどれだけ気がついているのか。創造力を育てる学校教育を目指し、盛んにする努力をしているか。教育予算をまず削減した馬鹿市長をいつまでも担いでいる現状に憂慮を禁じえない。(峯崎淳)

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コメント

生き残る道は創造力にかかっている。まったく同感です。今日の中之条の公式ホームページの中「町長の独り言」にも、NHKの取材に、これからのグローバル経済の中で「クリエイティビティ」がキーワードになる、と入内島町長が答えたと書いています。NHK—FM「ぐんまのかたち」(14日午後)でインタビューが放送されるようですから、星野巳喜雄にはぜひ聴くことを奨めます。葬式が重なったら? そんなこと言っている場合じゃないだろ。それでも、どうしてもと言うなら、峯崎氏に尋ねるといいでしょう。ただし、覚悟が必要です。「お前がすぐ辞めろ」と言われてしまうかもしれませんから(笑)。

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