市民活動支援センターについて考える(5)
(仮称)沼田市市民活動支援センター設立準備会の議事録がようやく公表された。会議があったのが9月8日、議事録の公表が10月20日、この間42日。沼田がいくらスローライフの田舎だといっても、これでは遅すぎる。この間に市内の全世帯にスタッフや愛称募集のチラシを配布しているのだから公表する意味が半減してしまった。そもそも、関係者が仕事の手順をまったく理解していないからこんな手遅れになるのだ。そう断定する理由を以下に述べる。
第1に、同センターは条例で設置根拠を定める方針らしい。しかし、その条例案はまだ議会に提案されていない。それなのに、市内の全世帯に11月から勤務のスタッフ募集のチラシを配布しているのだ。しかも、配布したのは9月議会開催中である。これでは、議会や条例はいらないと言っているに等しい。12月議会で条例案が否決されたらどうするつもりなのだろうか。まず、議会に条例案を提案し、それが可決してから、公募手続に入るべきだった。
第2に、同センターの開設は今年度末か来年度始めに延期されるらしい。遅れるのはいつものことだが、すでに11月から勤務のスタッフを公募しているのである。今になって11月からの5ヶ月は研修、準備期間だと言っているようだが、これは言い逃れにすぎない。研修や準備にに5ヶ月もかかるはずがない。そもそも、今年の6月から設立準備会で設立準備をしていたのではなかったか。それとも、同準備会は設立準備の準備をしていたのだろうか。それなら、設立準備の準備会とすべきだった。 スタッフ募集は開設時期が確定してからにすべきだったのだ。いや、センターは市職員が中心になって運営し、新規募集のスタッフはその補助的な役割を果たすだけなのだから、募集は開設後の状況を見てからにすべきだった。
今年3月に議決された同センターの予算約500万円は、10月からの半年分のセンター運営費用である。それを、職員研修開設準備だけで使い切ったら予算の流用だ。開設時期が確定するまでスタッフ募集は凍結せよ。
第3に、議会の委員協議会での説明ではセンターは日曜日は休みだと言うことである。しかし、市民活動は土曜、日曜が中心だ。その市民活動を支援するセンターが日曜を休むというのである。図書館は日曜日も開館している。公民館も第1日曜を除き、日曜日も開館している。それでは足りないとして造った市民活動センターが日曜日を休館にするのである。何のための事業か。
さて、来年4月には市長選挙が行われる。センター開設はここまで遅れたのだから、もうあわてる必要はないだろう。市民活動支援のあり方を市長選の争点にして、市民の意見を聞いてからでも遅くない。市長選の直前に強引に開設すれば、選挙後に八ツ場ダムのような混乱を招くだけだ。今、市長に求められているのは、選挙後まで凍結する勇気だ。
なお、当ブログ上でのアンケートでは「市民活動支援センターを新設する必要があると思いますか」に対して、「必要である」8票、「公民館など既存施設の見直し」が10票、「必要ない」が7票、「その他」が2票であった。(杉山弘一)
議事録の公表まで42日もかかるなんて、発表時期を意図的に遅らせたのでなければ、担当職員はあまりに無能である。このような無能さが、まかり通っているとすれば、それはモラルがすっかり地に落ちているからだ。市長の責任である。意図的に遅らせたのだとすれば、市長の小細工であろう。無能と小細工の二重奏かもしれない。いずれにしろ、市長の責任である。沼田市民は、とんでもない市長を選んでしまった。自民党時代の腐った尻尾である。一刻も早く切り落とすべきである。
投稿: 峯崎淳 | 2009年10月22日 (木) 05:29
「市民活動支援センターは凍結しべし」
投稿者の5回にわたる記事を読みもっともだ。
「市民協働は時流だ」「他の治自体が取り組んでいる」からだけで設置しても機能せずお荷物となる。「市民協働」について市民間で意識が低いので先ずは協働の啓蒙が先だろう。
「市民協働」の実施に当っては「情報の共有」や市民参加等の条例」など整備しないと「市民協働」は単なる市民への押し付けとなる。
今回支援センタースタッフに応募され採用される方は公金を受け取るので活動理念を持ち市民に対応すべきであろう。
投稿: 鵜の目鷹の目 | 2009年10月23日 (金) 21:56