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メンバーの裁判

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2009年10月18日 (日)

失われた4年間。

 07年8月末に尾瀬が単独の国立公園になることが決まり、村が7つの記念事業を発表したとき、うち4つに企画としての不備を感じた私は、村長に面談を申し入れた。その席で村長は、4月の村議選以降、与野の数がイーブンになったことで、やりたいことができるようになったと言った。それまでの2年間は、反対勢力が圧倒的多数だったわけだから、正直な実感だったのだろう。
 私の印象でも、やりたいことができるようになったと言った以降の2年間しか見えるものはなかった。ただし、そのほとんどが尾瀬国立公園誕生記念事業にまつわるものであり、運営の裏に数々の違法行為があったことに驚き、それをごまかそうと詭弁に詭弁を重ねる村の対応には呆れ果てた。5件の情報開示請求が9件の異議申立てと1件の住民監査請求につながった顛末は、このブログのカテゴリー「片品村」に書いたから、ぜひすべてに目を通し、片品の裏にある事実を知っていただきたい。特に、ごまかしきれなくなった村のほころびは、「黒豆が、遂に、飛んだ」に書いた通りであり、「世間の常識以下?片品の識見」に書いた村が行った違法行為のひとつには、まだ答が出ていない。
 にもかかわらず、千明金造は、臆面もなく25日の村長選に再出馬するらしい。先日、手に入れた千明金造の村政報告には、4年間の成果として10項目の主な施策や事業が、まるで千明金造の手柄のように書いてある。
 尾瀬国立公園を実現したのは金造か? 平成の名水百選を選んだのは環境省じゃないのか? 役場のスリム化といっても、19名削減は定年退職を含む自然減だろ? 庁内7課を5課に統廃合? 総人員数が変わらなければ、どれほどの削減になるというのだ? 人事院の勧告を唯々諾々と受けて、4月から役場職員の勤務時間を15分短縮したが、それが実質3パーセントの賃上げになっていることをわかっているか? 財政立て直しに取り組み、財政調整基金を2億から8億に増額? 県の指導でへそくりがばれて、土地開発基金を一般会計にまわしただけじゃないのか? 光ファイバーがつながった? このインターネット時代に、村の公式HPの村長の挨拶が6月1日に「明けましておめでとう」って、どういうことだ? 今日、10月17日に「夏山シーズン近づく」って、観光が産業の柱の片品村の首長の自覚があるのか? 新摺淵橋完成、新幡谷橋開通予定、新御座入橋着工? どれも国土交通省の管轄だろ? 村民参加の村づくりの3つの委員会? 尾瀬ブランド委員会の進士猛の正体は、すでに「そんなタケシに騙されて」でばれているだろ? 実際にその後のセールスプロモーションはしっかりされているのか? 東京や埼玉の都市との交流拡大? 具体的に説明してくれないか? 都会から移住してきた人間とも交流できない奴が、どうやって交流拡大できるんだ? オグナスキー場・尾瀬ロッジに指定管理者制度導入? それがどれほどの手柄だ? 第3子以上に30万円の出産祝い金支給? 中学校卒業までの医療費無料化? 大沢知事が公約した県の施策だろ?
 村長と面談したとき、やりたいことができるようになったと言いながら、私には彼が何をしたいのか、何を考えているのか見えてこないことに業を煮やして、ビジョンを示せと言うと、彼は「知名度を上げたい」と答えた。知名度を上げることがビジョンか? 知名度が上がれば、その先に何がある? その先にある「何」がビジョンじゃないのか?
 村政報告の「これからの村づくり」には、①経済活力のある村へ、②夢や希望の持てる村へ、③村民みなが元気で安心して暮らせる村へ、とある。この程度のことは、中学生あるいは小学生でも答えられるんじゃないのか? この頭脳に、村のこれからの4年間を任せられるか? (木暮溢世)

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コメント

 週間利根によると、千明村長は、立候補に当たり、「尾瀬学校の充実等により経済活力のある村へなどを基本方針として、自主自立の村を村民と築きたい。」と言っているとのことです。
 これを見て思わず笑ってしまいました。尾瀬学校は県の事業だからです。村長の仕事は、尾瀬学校を継続するように知事にひたすらお願いをすることなんでしょう。それを「自主自立の村」とはよく言ったものです。
 また、一方の萩原候補も「自主自立の道を歩む」をマニュフェストに掲げているとのことです。しかしその中味は、①三役の給与カット、②第1子、2子への出産祝い金支給と③介護老人保健施設の拡充・誘致です。
しかし、①、②は自主自立にどのようにつながるのか解らないし、③の誘致とは県にひたすらお願いする事で、自主自立とは逆行するものでしょう。
 対立軸を明らかにするためにも、どちらかの候補が、「自立はあきらめ、県におねだりする村」 を掲げた方が良いですね。

 しばらく前、沼田市内のある食堂で、木暮氏が書いたブログを印刷した用紙が回っていた。「千里ちゃん、また悪いことしたの?」「なかなか、頭がいい人が書いているから反論が出来ない。」と。二人は片品村「星野千里」村会議員の知り合いらしい。
 反論は出来る。悪いことをしていなければ、していないとブログに書けばいい。悪いことをしたのであれば、即、辞職すればいい。それだけのことである。村長や村会議員が、不正をはたらいても許される片品村。村民も又同じである。
 観光客は多いけれど、繁栄することはないだろう。観光客にどんなに表面上」お愛想良く取り繕っても、そんなものはすぐにばれてしまう。誠実さは、料理にも接待にも表れる。観光客の心は、敏感なのである。

 5年前の自主自立か合併かの住民投票のとき、多くの村民は「片品村」がなくなるのは嫌という心情的な理由で自主自立を選ぶだろうと見ていました。私は国と地方の関係を考えれば合併と考えましたが、私自身がフリーで30年以上やって来た経験から、志として自主自立を選びました。
 自主自立は、宣言した瞬間から自主自立のはずですが、いまだにそれが話題に出るということは、私と村の人の認識の間に大きな違いがあるのを感じます。
 のらねこ ミライさん、コメントありがとうございます。
 片品を気に入って移住し、いまでもここの自然が気に入っています。村に対してはいろいろ思うところがありますが、不正を働いても許される片品村と指摘されると、やはり思いは複雑です。問題は、行政の隠蔽体質と村民の無関心です。村民も同じと言われないように、せめて私だけでも監視を続け、声を上げ続けようと思っています。

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