金造が、嘘を、ついた。
いま、私の手元に4年前の片品村村長選に臨んだ千明金造のマニフェストがある。そこに書かれた[私の信念・目指すべき政治理念]で、彼は①説明責任、②清廉潔白、③公正公明・ガラス張りの村政を謳っている。
①では、「住民の声に最大限、耳を傾け『村民の目線で、村民とともに…』を常に心がけ、村民と意思疎通のできた風通しの良い村政をつくります。」とある。なるほど、もっともらしい耳障りのいいことを言っているが、この4年間に彼がやってきたことを見る限り、「村民」という言葉の前に「私に与する」という前提が抜けている。私がこのブログで批判してきた対象はすべて千明金造と「私に与する」連中なのだ。奴らの間では風通しが良くなったのかもしれないが、「尾瀬を食いものにする奴ら」に寄せられた峯崎氏の言葉を借りれば、尾瀬の薫風にオットセイの臭い息が混じっている。
②では、「前星野賢二村長が開拓した『心清く私利私欲のない・隠し事のない』片品村政を確立します。」とある。あの顔とだみ声を思い浮かべながら、彼がやってきたこの4年間を振り返り、改めて「清廉潔白」という言葉を見ると虫酸が走る。まともに論評するのも馬鹿馬鹿しいから、小田和正風味で皮肉れば、「嬉しくて嬉しくて 言葉にできない ら?ら?ら?」と言ったところだ。
③では、「情報公開を最大限行い、村民をきれいごとだけでなく『事実』を伝えおおくの意見と協力を求めます。」と書いているが、私が尾瀬国立公園記念事業実行委員会の顔ぶれを尋ねた当初、むらづくり観光課は、その代表である村長の名前さえ伏せたのだ。役場のカウンター越しのやりとりでは埒が明かず、情報開示の請求をしてとった文書にも、公式事業の実行委員会でありながら、公職にある人物以外の名前はすべて黒塗りしてあった。異議申立てをして、村はしぶしぶ公開したが、それがつい数カ月前のこと、金造の村長としての任期が数カ月で終わろうというときのことだ。これが金造が言う情報公開の最大限というわけだ。しかも、村が言ってきたことはきれいごとと詭弁ばかりで、情報を出し渋る村を追求して調べ上げ、私がこのブログのカテゴリー「片品村」に書いてきたことが、片品村民のすべてが知っておくべき『事実』なのだ。
つまり、4年前、千明金造がマニフェストに書いた信念、政治理念と称するものは、すべてが建前のきれいごとである。人は、何を言うかではなく、何をするかなのだ。耳障りがいいだけで、まったく実行を伴わない巧言令色は、つまり嘘である。アメリカのスラングで言えばBull Shit、牛のクソというわけだ。そもそも牛のクソに、信念や政治理念? まったく馬鹿馬鹿しい。(木暮溢世)
こくはつ【告発】①隠された不正や悪事を
あばいて世の中に知らせること。「内部
—」②〔法〕被害者その他告訴権者以外
の第三者が捜査機関に対して犯罪事実
を申告し、その犯人の処罰を求めるこ
と。「—状」
ひはん【批判】①批評し判定すること。ひ
ばん。②人物・行為・判断・学説・作品な
どの価値・能力・正当性・妥当性などを
評価すること。否定的内容のものをいう
場合が多い。哲学では、特に認識能力
の吟味を意味することがある。「強い—を
浴びる」
ちゅうしょう【中傷】無実のことを言って他
人の名誉を傷つけること。「ライバルを—
する」「誹謗—」
(岩波書店刊 新村出編 「広辞苑」第五
版より)
投稿: 木暮溢世 | 2009年10月21日 (水) 07:39