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メンバーの裁判

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2009年9月20日 (日)

県には報告したけれど

 17日、群馬県が県内自治体の「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に基づく健全化判断比率を公表した。各自治体からの報告を県の市町村課がとりまとめ、公表が義務づけられている4つの指標(実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率)を公表したのである。
 問題が2つある。
 一つは、沼田市の実質公債費比率(支出のうち借金の返済が占める割合)はさらに悪化し、19.6%になったことである。「早期健全化団体」に転落した嬬恋村についでワースト2、もちろん、県内12市では最悪である。県内自治体の平均が0.3ポイント改善されている中で前年度から悪化しているのだから始末に悪い。18日付の読売新聞が解りやすく書いているので引用しよう。

 平均0.3ポイント改善 36市町村の実質公債費比率
県は17日、県内36市町村の実質公債費比率(2006~08年度の3年間平均、速報値)は、平均で前年度発表分(05~07年度の3年間平均)より0・3ポイント改善し、11・6%だったと発表した。25%を超えた嬬恋村が地方公共団体財政健全化法に基づく「早期健全化団体」に転落したほか、
沼田市(19・6%)、東吾妻町(18・5%)、みなかみ町(18・2%)の3市町も、起債に知事の許可が必要となる18%を、前年度に続いて上回った。広域合併で過去と比較できない前橋、高崎市を除くと、桐生、沼田、館林、みどり、中之条、草津の6市町で悪化した。
 同比率は収入に対する借金返済(公債費)の割合で、低いほど資金繰りが健全とされる。全体平均の改善は、今春の同法本格施行を前に、多くの市町村が起債を抑えてきたためとみられる。県の同比率も9・5%と、0・4ポイント改善した。前橋市は、旧市の前年度の同指標と比べると、前橋工業団地造成組合への負担金増加などで0・9ポイント悪化した。
 また、2008年度決算では、市町村などの公営事業のうち、東吾妻町の国民宿舎「榛名吾妻荘」事業で約1036万円の資金不足が生じた。町議会が一般会計からの赤字補填(ほてん)を認めなかったためだが、09年度は補填により不足を解消する。
(2009年9月18日  読売新聞)

 二つ目は、この事実が県を通じて公表されたことである。市長は県には報告したけれど市民には一切説明していないのである。市のホームページには一切記載がないのである。
 よく考えて欲しい。沼田市の主権者は沼田市民であって、県ではない。市長は市民から財布を預かっているのだ。市長が市の財政状況を真っ先に報告すべきは沼田市民であるはずだ。いくら財政状況が悪くて恥ずかしくても、真っ先に報告すべきは沼田市民であり市議会であるはずだ。これが、財政民主主義から導かれる当然の結論だ。いまだに、市のホームページに20年度決算について一切記載がなされていないということは、市民を愚弄したものである。こんな状態で決算審査などいくらやっても何もならない。市長がいう市民参加など茶番だ。(杉山弘一)

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県には報告したけれどを参照しているブログ:

コメント

星野巳喜男の反市民性は記者が早くから機会あるごとに指摘してきた。星野の締まりのないだらしない性格は、厳しい状況下の財政運営には甚だ不向きである。それに加えて、市民に対する不誠実さは民主主義の政治に携わる基本的資質を欠いていることを示している。星野巳喜男はすぐにも辞職すべきである。辞めるのが一日延びれば、沼田はその分だけ悲惨に近づく。呆れた無能ぶりと市民を裏切った廉で星野は職を追われるべきである。

星野市長の「締まりのないだらしない性格」
 まったくその通りだと思います。
 財政に黄色信号が点っている(起債許可団体)は、沼田市(19・6%)、東吾妻町(18・5%)、みなかみ町(18・2%)の3市町ですが、昨年より悪化しているのは沼田市だけです。東吾妻町、みなかみ町は財政健全化に向けて改善に向けて歩みだしているけれど、沼田市だけはこの期に及んでも、だらだらとやっているということです。
 市長が優柔不断で決断力がないからこんなざまになるのです。

市民が公の場所で意見が出るようになった。市長や議員は公人である以上いろんな批判を受ける、しかしその批判が意に反していれば論判を持って答えたり説明する義務がある。

9月議会で「地方自治体財政健全化法」の4指標につて質問した議員は少ない。指標の数値を基に21度年度の行政運営が求められるはずだ。
20年度指標が悪化した現実は現行政が対策を怠っていたといわざるを得ない。追求不足議員の勉強不足と星野市政の限界を感じる。

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