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集団食中毒の食品会社が陳謝
8月15日 13時9分

集団食中毒の食品会社が陳謝
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札幌市と周辺の高齢者施設で、お年寄りおよそ100人が症状を訴え2人が死亡した病原性大腸菌O157による集団食中毒で、原因となった白菜の浅漬けを製造した食品会社が記者会見を開き「食の安全を脅かしてしまった」と述べ、陳謝しました。

札幌市と周辺の自治体の高齢者施設では、今月に入っておよそ100人が下痢などの症状を訴え、このうち2人が死亡し、77人が入院しています。
札幌市は、14日夜、市内の食品会社「岩井食品」が製造した白菜の浅漬けから病原性大腸菌O157が検出されたとして、これが原因の集団食中毒と発表するとともに、14日付けでこの会社を営業禁止の処分にしました。
この問題で、岩井食品の岩井憲雄社長は15日、会見を開き「食の安全を脅かしてしまい全国の皆様におわび申し上げます」と述べ、陳謝しました。
また、会社側は、従業員2人からO157が検出されたことを明らかにし「浅漬けにする野菜の消毒など管理が十分でなく、会社の施設内で食品が汚染される環境にあったと認識している。そこからなんらかの理由で漬け物にO157が入り、流通経路に乗った可能性が極めて高い」と説明しました。
食中毒の原因となった白菜の浅漬けは、すでに消費期限が切れていますが、札幌市をはじめ、北海道内各地のスーパーやホテルなど合わせて43か所にも納入されていて、札幌市や道は浅漬けを食べて下痢などの症状が出た場合はすぐに医療機関を受診するよう呼びかけています。

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