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【スポーツ】米満が金メダル紛失防止の珍公約2012年8月15日 紙面から
オレは金メダルは無くさない−。レスリング男子フリースタイル66キロ級で金メダルを獲得した米満達弘(26)=自衛隊=が14日、メダル紛失防止の“珍公約”を掲げた。レスリングでは過去2人が金メダルを紛失しており、さすがに危機感はいっぱい。なお、ロンドン五輪で過去最多の38個のメダルを獲得した選手団はこの日、成田空港着の航空機でファン1000人に出迎えられ帰国、その後、都内ホテルで解団式が行われた。 24年ぶりの金メダルの歓喜は、同時に紛失の危機でもあった。命の次に大事だと言っても過言ではない金メダル。米満は「自分も忘れやすいので、注意しないといけない。結構気にしている」とメダルの保管に気を悩ませた。 レスリング界には、金メダルにまつわる苦い思い出が2つもある。1つは24年前の1988年10月。同年ソウル五輪フリースタイル48キロ級金メダリストの小林孝至が、メダルをセカンドバッグごと上野駅構内の公衆電話に置き忘れるという大失態を演じている。さらにさかのぼること24年。64年東京五輪の後も、フリースタイルフライ級金メダリストの吉田義勝が翌年3月、大学の卒業式に向かう電車の網棚にメダルを置き忘れた。幸い2件とも本人の手元に戻ってきたが、24年周期で起こる珍事だけに、神経をとがらすのも無理はない。既に祝勝会の予定も「3つぐらいある」と、金メダルを持ち歩き披露する機会も今後、激増することは必至。それだけに米満の金メダル紛失防止の“珍公約”はマジもマジ、大マジだ。 現在、米満には新日本プロレスが「身体能力も高いし、ルックスもいい」と推定1億円の契約金でラブコールを送っている。だが米満自身は「プロは今は考えていない。今まで通り、変わったことはできないので今すぐにでも練習したい」と否定。プロ転向よりも高校時代から掲げていた「五輪金メダルを2個取る」という目標、そして金メダルを無くさないという2つの“防衛”で頭の中はいっぱいだ。 この日の帰国後には解団式でオリンピック特別賞も受賞。メダリストとしての失態を演じないよう気を引き締める。 (川村庸介) PR情報
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