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メンバーの裁判

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2009年9月10日 (木)

辞任の決断

 6月議会の議事録が公表された。グリーンベル21問題についての金井議員と市長のやり取りをみて愕然とした。その部分を以下に抜粋する。

◇27番(金井康夫君) ぜひともよろしくお願い申し上げたいと思います。
 久しぶりの一般質問なもので時間配分が余りうまくできなくて、ちょっと先に傍聴の方々もグリーンベルが気になっていると思いますがグリーンベルを先に質問させていただきたいと思います。
 このグリーンベルにつきましては、いろいろ議会の中でも議論がされたわけでございますけれども、当初、当局側が四つの条件をクリアすれば前向きに検討するというものがありました。この四つの条件というのは、一つは区分所有されていること、また一つは1階から連続するフロアとすること、また一つは抵当権の整理、また三井の株式は受け入れませんというような四つの条件であったわけでございますけれども、一つお聞きしたいのは、四つの条件、三井側から提示されたものというのはクリアされているとご認識なのかどうか、市長にお聞きしたいと思います。

◇市長(星野已喜雄君) 微細なところの抵当権等の部分になりますと、なかなかじくじたるところがございます。したがいまして、今お話しされた形の中でどうなのかということになりますと、現実に水面下でいろいろ調整をしてきてそういう段取りを整えたということであったとは思いますけれども、やはりそれぞれの個々のところについては極めて微細なところもあったのではなかろうかというふうに拝察をしております。ただ、何とも申し上げることができません。したがいまして、その辺のところにつきましては明確にこうだったというようなことを申し上げることは慎重にしておきたいなと思っております。

◇27番(金井康夫君) なかなか市長の答弁だとわかりにくいんですけれども、私個人的には三つの条件を提示してボールを投げたんです。向こうから返ってきて、いや、これは一つ二つ抜けているところがあるよと言えば、受け入れませんと断ればよかったんですよ。約束どおり四つの条件をクリアしていないんですから。今の話を聞くと、なんかクリアしたのかしないのかよくわからないんです。クリアしたら今度、前向きに検討するという言葉でなくなっちゃっているんです。ですから、自分は三井側にすると、沼田市、信用がなくなったのかなというような気がするんです。多分民間側からすると、この北毛の沼田というのは大いなる神秘だと思いますよ。やると言うからやったわけだけれども、今度、言葉が前向きに検討するということで前向きな検討委員会が出てきちゃったんです。ですから、そこでがちゃがちゃとなっている、わかりにくい中で四つの条件をクリアしてなければしていないというふうにさっきの抵当権の関係であれば、抵当権の整理ができるということは一つの条件であったんだから、できていないから三井さん、今回の無償譲渡には応じられませんよということを言えばよかったんですそれをなぜ言わなかったんでしょうか。

◇市長(星野已喜雄君) 繰り返し申し上げたいと思いますけれども、やはりそういったところまで一定のこちら側といたしますと、当事者の方々のかなりプライバシーにもかかわるところでございます。したがいまして、そういったところの部分については、やはり公共の立場からいたしますと、慎重にせざるを得なかったという、そういう経過はございます。

◇27番(金井康夫君) これはプライバシーの関係もあるというような話なんですけれども、実は三井側の話からすると、何とかしようと思って専門家まで入れてやったわけなんです。多分この四つの条件をクリアできる方向となったんです。方向となったものだから市の方でもいろいろ研究してみたら、じゃ前向きにしましょうという言葉で返しちゃったんです。ですから、できる方向というのは、例えば1階から4階の連続したフロアになるということは現状なっていないんです。ですけれども、それは整理していけば、その道筋が多分三井の側からするとできたんです。できて提案持っていったら、じゃ検討しますということで2年間、検討したんです。三井側からすると、全協の中でも議論されたんですけれども8,400万円の固定資産税を結局払ったわけです、2年間待ったあげく沼田市に。そういうところから多分三井は不快に思っていると思います。

 金井議員が指摘するとおりだ。三井生命に対して、提示した4つの条件がクリアされていないと回答すれば済んだ話だ。この期に及んでも、はっきりせず、クリアしたのかしないのか、それさえ議会にも明らかにしない。仮に、クリアしたのに事情が変わって受け入れられなくなったのなら、それを説明すれば済む話だ。少なくとも、議会には説明すべきだ。市長はそれすらもしない。これでは、受入を求めていた方たちが怒るのも無理はない。
 また、市長は、抵当権の部分は当事者のプライバシーに係わると言うがこれは全くのデタラメだ。土地建物に設定した抵当権は登記簿に記載されるから、公開されているのである。誰がどこからいくら借金をして、その担保として誰が所有する不動産に何番目の抵当権が設定されているということまで公表されているのである。法務局に行けば誰でもみることが出来るのである。
 グリーンベル21は、市長がこんな風にいつまでもグズグズして煮え切らないから、問題を長引かせ、こじらせた事は間違いない。首長としての決断力がなさすぎる。こんな決断もできないくらいなら、もう、辞めた方が良いと思うが、おそらく辞任の決断すらもできないのだろう。(杉山弘一)

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コメント

アメリカの大統領候補といえば、いくつもの段階の選考を経てきた人であるから、たまには変なのも混じることがあるが、一応最上級の人物と考えていい。しかし、そのような人物でさえ批評家は時に酷評する。アイゼンハワーの対立候補だった民主党のスチブンスンをある保守派の批評家は、「頭は三流決断できない男」とこき下ろした。(・・・had a third rate mind that he could not make up)
政治家まず頭がよくなければならず、決断力がなければならない」のは常識である。沼田の市長とアメリカの大統領候補と比べてもしょうがないが、この星野市長の答弁は何を言っているのか、誰にもわからない。日本語が支離滅裂である。
 明瞭な日本語で説明するとおそらくこういうことだ。三井生命からGB21の持分を無償で市に寄付する申出があったとき、星野は深く考えもせず、とてもクリアできそうもない四条件を提示し、格好をつけたつもりだった。これが解決しないければ申出は受けられない、と。二年経った。三井生命は四つの条件を解決したと言って来た。ところが星野は、寄付は受けたくないと言った。肩透かしを食らわせたのだ。四つの条件は何だったのか、三井生命は星野を相手にすることを断念した。買い手を探し、あるハゲタカファンドを見つけそこに売った。三井生命としては沼田市に礼は尽くしたつもりだろう。二年もムダにしたのだから。星野巳喜男は、問題を深く考える能力もなく、決断力もない。状況を的確に捉え説明することもできない。
こんな愚かな男を市長にしたのは前の西田とそれと結託した犯罪者たちがひど過ぎたからだ。(ききょうの里事件) 西田の次ぎが頭からっぽの星野だ。沼田はつきに見放された。中央で政権交代があったこの機会にかつて自民党群馬県連の幹事長だった星野は潔く身を退くべきである。

 こんなふざけた答弁を許してしまう布施議長の責任も大きい。「答弁になっていない。市長は、質問にきちんと答えるように。」と指摘すべきでした。
 そもそも、議長には中立公平な議事運営が求められます。特定な会派のための議事運営は許されないのです。だからこそ、議長になったら会派を離脱するのが沼田市議会の慣例でした。このような良き慣例に反して、市長派の最大会派に在籍したままダラダラと議長に就任するから、こんなふざけた議事運営をしてしまうのです。
 これは、市民党といいながら、自民党沼田支部長のポストを手放さない星野巳喜雄とまったく同じ体質です。
 なによりも、けじめを付けることが必要です。布施議長には、会派を抜けるか、議長を辞めるか、決断が求められています。

 がん治療に関して、告知の是非が議論されていたのは90年代初頭までだ。医師と家族が患者に胃潰瘍だと嘘をつき、嘘に気がついている患者が知らないふりの嘘をつく。そんな状況では万全の治療ができないということで、告知が進んでいった。メディアからの情報も急速に増えて、いまや告知は当たり前になった。インフォームドコンセント。しばしば説明と同意と訳されるが、正確に言えば、充分な説明を受けた上で、医師と患者とその家族が一緒になって、みんなが納得した治療法でがんと闘ってゆこうというわけだ。
 これはなにも医療の世界に限ったことではない。市町村の運営についても、大切なことはインフォームドコンセントだ。行政は自治体の現状を包み隠さず住民に説明し、行政と住民が同意した上で、知恵を出し合い、力を合わせてゆこうというのが、住民参加であり、市民協働だ。
 病巣を取り除くには、早期発見、早期治療にこしたことはない。それを放っておいて、健康維持のストレッチやジョギングを考えても意味がない。放っておけば、がん細胞は他の器官に転移し、やがて手遅れになる。これも市町村の運営に共通していることだ。
 手遅れになった患者のためには、ホスピスがある。痛みの90パーセントを抑えて、それまで生きてきた一人ひとりの尊厳を大切にして、残された時間をその人らしく生きてもらおうというわけだ。
 ただし、再起不能になった市町村にホスピスはない。痛みは10倍にも100倍にもなる。しかも、その痛みは住民が引き受けなければならないのだ。沈みかけた船から、ネズミが真っ先に逃げ出す前に、その病巣を取り除かなければ手遅れになる。その病巣が誰であれ、遠慮している場合ではない。

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